物流の仕事とは?働くメリット・デメリットや仕事の適性、役立つ資格を紹介!
2026/1/5 更新
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■目次
- 1.物流を支える6つの業務プロセスと仕事内容
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①輸送・配送
②保管・品質管理
③荷役(にやく)
④流通加工
⑤包装・梱包
⑥情報管理
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2.物流の仕事に生かせる資格
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①フォークリフト資格(運転免許)
②トラックの運転免許
③倉庫管理主任者
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3.物流の仕事のメリット・魅力
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①未経験からでも仕事を始めやすい
②一人で黙々と取り組める仕事が多い
③働き方の自由度が高い
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4.物流の仕事のデメリット・注意点
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①体力を必要とする仕事が多い
②作業環境が暑すぎる・寒すぎる
③日勤・夜勤の繰り返しがきつい
④時期や状況によって残業が発生することも
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5.物流の仕事に向いている人の特徴
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①体力や健康に自信がある人
②集中力を維持して正確に作業できる人
③仕事が丁寧で几帳面な人
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6.まとめ
物流を支える6つの業務プロセスと仕事内容
「物流の仕事って何をするの? どんな仕事があるの?」と疑問を持っている人も多いのではないでしょうか。
物流の仕事というと、トラックで荷物を配送したり、倉庫で荷物を運搬したりといったイメージが強いかもしれません。しかし、実際に荷物を運んで消費者に届けるまでには、それに付随するさまざまなバックヤード業務が存在します。また、倉庫や配送センターといった物流業の現場だけでなく、製造した商品を出荷する製造業の現場(メーカーの工場など)でも、同様のバックヤード業務があります。
まずは、物流を支える6つの業務プロセスと、それぞれの具体的な仕事内容について見ていきましょう。
輸送・配送
トラックや鉄道、船舶や飛行機などで荷物を目的地まで運ぶ業務です。「輸送」は広範囲で大量の荷物を長距離移動させることを指し、「配送」は物流拠点から小売店や消費者へ、近距離・小口で荷物を届ける最終工程を指します。
保管・品質管理
倉庫や工場、配送センターで、荷物や商品を一時的または長期的に保管する業務です。ここで在庫の数量管理や出荷日の調整をすることで、メーカーが製造できるタイミングと、消費者が求めるタイミングのギャップを埋め、商品を滞りなく出荷できるようにします。
また、それぞれの商品に適した環境下(冷蔵・冷凍・低湿など)で、品質が低下しないように管理することも保管業務の重要な役割となります。
荷役(にやく)
倉庫や工場、配送センターの内外で、荷物を運搬・移動することを荷役と呼びます。荷役業務には、トラックなどへの荷物の「積み下ろし」、荷物を指定の保管場所に運搬する「棚入れ」、荷物を種類や出荷先ごとに分別する「仕分け」、オーダーに応じて倉庫内の商品を集める「ピッキング」、出荷先ごとに荷物を準備・整理する「荷揃え」などの作業があります。
流通加工
流通加工とは、商品の付加価値や利便性を向上さるための加工業務のことです。具体的には、値札付けやラベル張り、検品(不良・破損のチェックや衣料品の検針など)、商品のセット組みや小口分け、組み立てなどの作業があります。
包装・梱包
輸送・配送中に傷や破損が生じないよう、エアクッションなどの緩衝材や、段ボールなどの梱包材を使って商品を保護・パッキングします。また、商品の見た目を良くしたり、一つにまとめたりするために、ラッピングや包装を施す作業もあります。
情報管理
インターネットなどのITシステムを活用して、上記1~5の業務工程を可視化・一元管理する業務です。物流を支える情報管理システムには、主に以下のようなものがあります。
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●倉庫管理システム……荷物の入庫~出庫(出荷)までの全プロセスを管理
●在庫管理システム……倉庫内で保管する商品の種類や在庫数などを正確に管理
●配送管理システム……出荷した荷物が目的地に届けられるまでの全プロセスを管理
●受注管理システム……注文受付から出荷、請求までの全プロセスを管理
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物流の仕事に生かせる資格
物流に関わる仕事の多くは、特別なスキルや資格がなくても従事することができますが、仕事に必要な資格を持っていると、即戦力として活躍できるチャンスが広がります。以下、物流の仕事に生かせる資格を紹介します。
フォークリフト資格(運転免許)
物流の仕事では、大きな資材や重量物をフォークリフトで運搬する作業も多くあります。フォークリフトの運転には資格(免許)が必須となるため、資格を持っていると仕事の幅が広がり、就職・転職の際も有利に働くでしょう。
フォークリフト資格は満18歳以上の人であれば誰でも取得できますが、作業を行うフォークリフトの最大積載荷重(1トン以上・1トン未満)によって、資格の種類と取得方法が異なります。
トラックの運転免許
トラックの運転免許は、トラックを使った輸送・配送業務において必須となる資格です。とくに、物流業界では中型免許(車両総重量11t未満、最大積載量6.5t未満)や、大型免許(車両総重量11t以上、最大積載量6.5t以上)があると業務の幅が広がり、就職・転職の際も有利に働くでしょう。
また、普通免許でも小型トラックの運転は可能ですが、免許の取得時期によって運転できるトラックの種類が異なるため注意が必要です(以下参照)。
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【普通免許の取得時期と運転可能なトラックの車両総重量・最大積載量】
●2007年6月1日までに取得……車両総重量8t未満、最大積載量5t未満
●2007年6月2日~2017年3月11日に取得……車両総重量5t未満、最大積載量3t未満
●2017年3月12日以降に取得……車両総重量3.5t未満、最大積載量2t未満
※乗員定員数はいずれも10人以下
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倉庫管理主任者
倉庫管理主任者は、倉庫の適切な管理を行うために選任される責任者です。倉庫の安全管理をはじめ、従業員の研修や労働災害・事故の防止など、倉庫全体の管理業務を担います。倉庫管理主任者の選任は、倉庫業法で義務づけられているため、資格を持っているとキャリアアップや就職・転職時にも有利となるでしょう。
物流の仕事のメリット・魅力
ここからは物流の仕事に就くメリットや魅力について解説します。
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《物流の仕事のメリット・魅力》
●未経験からでも仕事を始めやすい
●一人で黙々と取り組める仕事が多い
●働き方の自由度が高い
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未経験からでも仕事を始めやすい
トラックやフォークリフトなどの運転には資格が必要となりますが、バックヤード業務の多くは特別なスキルや資格、実務経験がなくても従事できます。ほとんどの職場で作業マニュアルや現場の指導体制が確立しており、仕事内容もシンプルで覚えやすいので、未経験者でも比較的短期間で活躍できるようになります。作業の効率化や正確性などを意識して仕事に取り組めば、自身のスキルアップや成長も実感できるでしょう。
一人で黙々と取り組める仕事が多い
荷物の積み下ろしや仕分け、ピッキング、包装・梱包、流通加工などの業務は、基本的に一人で作業を行います。そのため、一人で黙々と仕事に取り組みたい人や、人との会話が苦手な人にも働きやすいといえるでしょう。ただし、現場の安全確認や次工程への作業引き継ぎなどでは、周囲のスタッフとの連携が求められるため、ある程度のコミュニケーションは必要となります。
働き方の自由度が高い
物流の仕事は全国的に求人数が多く、フルタイム勤務の正社員や派遣・契約社員だけでなく、「週3日OK」「勤務時間応相談」「短期OK」など、柔軟にシフトを組めるアルバイトやパートの求人も多くあります。このように、ワークライフバランスや希望に合わせた働き方が選べるのも、物流の仕事の魅力といえるでしょう。
物流の仕事のデメリット・注意点
前項では物流の仕事のメリットを紹介しましたが、就業後のミスマッチを防ぐには、デメリットとなる部分も含めて検討することが大切です。以下、物流の仕事に就くデメリットや注意点について解説します。
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《物流の仕事のデメリット・注意点》
●体力を必要とする業務が多い
●作業環境が暑すぎる・寒すぎる
●日勤・夜勤の繰り返しがきつい
●時期や状況によって残業が発生することも
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体力を必要とする仕事が多い
物流の仕事は、重い荷物を運搬する力仕事や、長時間立ったままの立ち仕事が多く、担当業務によっては広い倉庫や工場内を歩き回ったりすることもあります。基本的に身体を使って働く仕事が中心となるため、体力に自信がない人や、足腰に不安がある人は注意が必要です。
作業環境が暑すぎる・寒すぎる
物流の仕事は、広い倉庫や工場内、屋外などで作業することが多いため、夏の暑さや冬の寒さがきついと感じる人も多いようです。また、冷凍食品や生鮮品などを扱う倉庫・工場では、冷蔵庫や冷凍庫内などの低温下で作業することもあります。そのため、暑さ・寒さで体調を崩さないよう、季節や職場環境に合わせて、水分補給や服装による温度調整を心がけることが大切です。
日勤・夜勤の繰り返しがきつい
24時間稼働している配送センターや工場では、夜勤ありのシフト勤務(交替制勤務)を採用しています。そのため、日勤と夜勤の繰り返しに慣れるまでは、睡眠のリズムや体調が不安定になりがちなので要注意です。
もちろん、日勤のみで働ける職場も多くありますが、深夜労働時間帯(22時~翌5時)の作業に関しては、基本給の25%以上増しとなる深夜手当が支給されるため、しっかり稼ぎたい人にはむしろメリットとなるでしょう。
時期や状況によって残業が発生することも
荷物が増える繁忙期には、出荷の納期に間に合わせるため、膨大な量の作業や残業が発生することもあります。とくに、お中元・お歳暮のギフト商品や、クリスマス・お正月などの季節商品を取り扱う職場は、夏場や年末年始にかなり忙しくなります。また、交通渋滞や商品破損などのトラブルで作業が計画通りに進まず、残業せざるを得ないこともあるため、人によってはストレスを感じるかもしれません。
物流の仕事に向いている人の特徴
どんな仕事にも人によって向き・不向きがあります。では、どのような人が物流の仕事に向いているのか、その特徴やタイプを見ていきましょう。
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《物流の仕事に向いている人の特徴・タイプ》
●体力や健康に自信がある人
●集中力を維持して正確に作業できる人
●仕事が丁寧で几帳面な人
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体力や健康に自信がある人
先述したように、物流の仕事の中には重量物を持ち上げて運んだり、1日中立ちっぱなしで作業をしたり、広い倉庫内をあちこち歩き回ったりと、身体に負荷のかかる力仕事や立ち仕事も多くあります。よって、体力や健康面に自信があれば、現場で働く際の大きな強みとなるでしょう。
集中力を維持して正確に作業できる人
物流の現場では、在庫の商品や数、荷物の種類や発送先、加工内容などに間違いがあると、誤配やクレームなどの問題につながりかねません。また、荷物の運搬やトラック運転などの業務においても、気を抜くと思わぬ事故につながる可能性があります。よって、勤務中はつねに一定の集中力を維持し、ミスのないよう正確に仕事をこなせる人が適しています。
仕事が丁寧で几帳面な人
顧客の荷物や商品を扱う物流の現場では、細心の注意をもって作業にあたる必要があります。運搬時の荷物の取り扱い、梱包・包装や流通加工の精度、倉庫内の整理整頓、トラック内の荷物の配置など、細かい部分まで気を配って業務品質を上げることが求められます。そのため、仕事の丁寧さや几帳面さは、物流の仕事をするうえで重要な要素といえるでしょう。
まとめ
今回は、物流を支える業務プロセスや仕事内容、働くメリットやデメリット、向いている人の特徴や仕事に生かせる資格について解説しました。
ここ近年、ネット通販の市場拡大にともなって、物流に関わる仕事のニーズも年々高まっています。そのため、全国的に求人の数や種類が多く、未経験から仕事を始めやすいのも大きな魅力です。
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