【製造業の座り作業?!】工場や製造業での座り作業には何がある?

2022/2/22 更新
工場や製造業はきつくて、体力的に負担になる仕事が多いというイメージを抱く人は多いでしょう。体力がないから工場や製造業では働けないと諦めてしまっている人が多いのも現状です。しかし、工場や製造業にも座り仕事があります。体力に自信がない人や立ち仕事が苦手な人にもおすすめです。工場や製造業の仕事内容や座り仕事におけるメリット・デメリットについて解説するので、参考にしてください。
工場や製造業の仕事内容
製造業とは、モノを作って販売する業種です。製造業は主に金属・機器・電子部品・食品・自動車などの分野に分けられます。作るモノによって若干、仕事内容は異なりますが一般的には以下のような仕事内容があります。
・企画・研究開発
・製作や加工(鍛造・旋盤・研磨・組立・塗装など)
・検査
・梱包
・品質管理
・設備保全
・営業・広報
・販売
上記のとおり、工場や製造業はモノを作るだけではなく、事務や営業などの業務も含まれます。製造内容にもよりますが、自動車などの重量がある製品の場合は、加工において体力的な負担を感じるケースが多いといえるでしょう。半導体や食品工場の加工においては、小さな部品や軽量のものが多いこともあります。
製造業の種類や仕事内容についてはこちらの記事をご覧ください。
工場や製造業での座り作業とは
工場や製造業での仕事は立ち仕事が多く、きつくて体力的に負担があるというイメージを持っている人も多いですが、実際には座り作業も数多く存在します。製造内容にもよりますが、一般的に以下のような業務は座り作業が多いといえるでしょう。
検査業務

代表的な検査業務といえば、ライン作業で作られた製品のチェックです。出荷前に製品に傷がついていないか、異物が混入していないかなど、製品の不備・破損・故障などの品質を目視や検査機で検査します。仕事内容にもよりますが、検査作業は座り作業が多いです。特別な資格は不要な場合が多く、性別や年齢の制限もないため、未経験者でもチャレンジしやすい作業です。長い時間集中力を維持できる人や細かいことにも気づける几帳面な人にはおすすめです。
製造事務

製造事務の仕事も、ほとんどの場合が座り作業です。製造事務とは、主に工場の製造現場でデータを入力する仕事です。毎日同じことの繰り返しになるので、コツコツと地道な作業ができる人や入力ミスなどに気づける几帳面さが必要になります。
製造事務と間違われやすい業務に工場内事務があります。工場内事務も座り作業です。工場内事務は、勤怠実績などのデータ入力・電話や受付対応・書類作成・経費処理などを行います。同じ事務作業でも製造事務と工場内事務では業務内容が異なるので、応募の際は注意しましょう。
組み立て

組み立て作業は、部品を図面に沿って組み合わせ、製品として仕上げる工程です。仕事内容によって立ち仕事か座り作業かに分かれます。精密機器やプラスチック製品の組み立てなど、細かい作業や軽量の組み立ては座り作業が中心です。ただし、自動車の部品などは大きく重量があるので、立ち仕事のことが多く体力的に負担も掛かります。座り作業の組み立ての場合は、小さな部品を扱うことが多いので、細々とした作業が好きな人や集中力をキープできる人にはおすすめです。同じ作業を繰り返し行うことが多いので、黙々と一人で作業できる人は向いています。
座り業務のメリット・デメリット
1日中座り作業ができる業務は、体力的な負担がなく楽な一面もあります。しかし、もちろんメリットだけではありません。こちらでは座り業務のメリット・デメリットについて解説します。
座り業務のメリット

座って仕事ができるのはメリットと感じる人が多いでしょう。こちらでは座り作業によって得られるメリットについてご紹介します。
体力負担が少ない
座り作業の製品は小さく軽量なことが多いので、大きな素材を運んだり、重量のあるパーツを組み立てるなどの体力負担は少ないです。体力に自信のない人でも長時間働くことができます。また、足腰に負担が掛かる作業ができない人や長時間立っているだけで身体的疲労を感じる人も安心して働くことができます。
室内での作業ができる
座り作業のほとんどは室内で行われます。温度や湿度が管理された環境下で仕事ができるので、天候に左右されずに快適に仕事ができるでしょう。暑い場所で熱中症になりやすい人や寒い場所で風邪を引きやすいというような体調を崩しやすい人も安心して働くことができます。ただし、食品工場などは温度管理されているため、座り作業であっても寒い場合があるので注意が必要です。
検査作業・製造事務・組み立てなどは、比較的体力に負担が少ない作業なので、多くの女性が活躍しています。工場だから、きつそうだからと躊躇せずに体力に自信がなくても活躍できることが多いことを意識しながら仕事探しをすると良いでしょう。多くの女性が活躍している工場についてはこちらで解説しています。
座り業務のデメリット

座り作業にもデメリットは存在します。仕事に応募するときは、座り仕事が楽そうというイメージだけではなく、デメリットにも目を向けて自分に合っているかどうかを見極めることが大切です。
目や肩に疲れが溜まる
検査作業や組み立ては、扱う製品によっては1ミリ程度の小さな部品ということもあり、細かさを求められることがあります。モノを同じ距離で見続けることが多いため、焦点を合わせるために目の筋肉が収縮して疲れやすくなります。場合によっては、顕微鏡やモニターを使うこともあり、目や肩に疲れを感じることがあるでしょう。
製造事務も入力作業にパソコンを使うことが多いので、肩こりや腰痛に悩まされる人もいます。座り仕事イコール楽と考えずに、どのような作業内容かを事前に確認しておくことも大切です。
活動量が少ない
座り作業は、勤務中ずっと座りっぱなしになることもあります。勤務時間中は体を動かす機会が少ないので、通常の仕事に比べて結果的に活動量が少なくなってしまいます。休憩時間などに意識的に体を動かさないと体に負担を掛けることにもなるので注意しましょう。
通勤の際に歩く人、終業後特定の運動をするのが習慣になっている人は活動量の少ない仕事でも生活に支障が出ません。しかし、普段から運動する習慣のない人や体を動かすのが苦手な人は、座り作業をすることでさらに体を動かさなくなってしまうので注意が必要です。
座り業務ができる
工場(製造業)求人もある!
工場には検査作業・製造事務・組み立て作業など、座り作業ができる仕事がたくさんあります。求人募集の際に「座り作業」と記載されている場合もあるので注目してみましょう。工場系の仕事情報が探せる「工場求人ナビ」では、仕事を「条件からさがす」または「キーワードでさがす」ことが可能です。
実際に「キーワードでさがす」の検索欄に「座り作業」と入力してみると、多くの仕事がヒットします。仕分け作業・自動車用電子部品の検査・検品作業など、具体的な仕事内容も見られるので、座り作業にどのような種類があるのか興味がある人は検索してみるのも良いでしょう。「条件からさがす」では、希望のエリアや業種・職種を指定して検索することが可能です。家の近くなど希望の条件に合った座り作業ができる仕事がないかを探すことができます。
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まとめ
工場や製造業の仕事内容、座り作業の内容、座り作業のメリット・デメリットについてご紹介しました。立ちっぱなしの作業が苦手な人や快適な環境で仕事がしたいという人には座り作業がおすすめです。就職や転職で仕事を探すときには、座り作業がメインの検査作業・製造事務・組み立て作業に注目してみましょう。ただし、製品の種類によっては検査や組み立て作業でも体力的に負担が掛かることがあるので注意が必要です。座り作業を希望する場合は、仕事内容だけではなく、製品の種類にも注目しましょう。