アルバイトは交通費をもらえる?支給額や条件、注意点をまとめて解説
2026/4/27 更新
アルバイトを始める前に、交通費がもらえるのか気になる方は多いでしょう。交通費は法律上の義務がなく、支給額や条件は勤務先ごとに大きく異なります。 この記事では、注意点も含め、アルバイトの交通費の仕組みを解説します。
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■目次
- 1.アルバイトで交通費がもらえるかは条件による
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①アルバイトの交通費が出る条件
- 2.アルバイトに支給される交通費の種類
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①全額支給
②上限あり支給
③一部支給(固定額)
- 3.アルバイトの交通費の計算方法ともらい方
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①電車・バス
②車・バイク
③徒歩・自転車
- 4.アルバイトの交通費と税金の関係
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①電車・バスの場合は月15万まで非課税
②車・バイクは通勤距離によっては課税
③給与に交通費が含まれている場合は課税対象
- 5.アルバイトの交通費を定期券で払ってもいい?
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①アルバイト先が通学定期の区間内の場合
- 6.アルバイトで交通費をもらう際の注意点
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①応募前に交通費の有無を確認する
②虚偽の申請をしない
③支給額は早めに確認する
- 7.まとめ
アルバイトで交通費がもらえるかは条件による
アルバイトの交通費がもらえるかどうかは、勤務先の規定によって異なります。 通勤にかかる費用は法律で支給が義務付けられておらず、各社の就業規則や雇用条件に応じて決められているためです。
また、正社員に交通費が支給されていても、アルバイトには支給されないケースも少なくありません。厚生労働省の「同一労働同一賃金ガイドライン」では、パートやアルバイトと正社員の待遇の格差をなくすことが望ましいとされていますが、法律で決まっているわけではありません。そのため、 交通費が支給されない職場も見られます 。
交通費の有無や条件は、就業規則や募集要項で事前に確認しておきましょう。
アルバイトの交通費が出る条件
アルバイトの交通費の支給条件は、勤務先の規定によって決まります。 一般的には「週3日以上の勤務」「週20時間以上の勤務」といった出勤頻度のほか、通勤距離・通勤手段などが基準とされることが多いです。また、アルバイトであっても、一定の勤務時間を満たせば正社員と同等の条件で交通費が支給される職場もあります。
交通費の条件については、 求人票や雇用契約書に記載されているケースが一般的です。応募前に必ず内容を確認しておきましょう。条件が不明確な場合は、採用担当者に直接確認するのが確実です。
アルバイトに支給される交通費の種類
アルバイトの交通費の支給形式は、主に3種類あります。どの形式が適用されるかは勤務先によって異なるため、事前に確認しておきましょう。
全額支給
全額支給は、公共交通機関の実費や定期券代が全額支給される形式です。遠方から通勤するアルバイトにとって、交通費の自己負担が発生しないため、金銭面の影響が小さい点が特徴です。 勤務先が全額支給の場合、通勤距離が長くても実費負担は基本的に発生しません。求人票に「交通費全額支給」と記載されている場合は、この形式に該当します。
上限あり支給
通勤距離や通勤手段に関わらず、あらかじめ定められた限度額の範囲内で交通費が支給される形式です。
求人票には「交通費一部支給(月○○円まで)」などと記載されているケースが一般的です。
「月1万円まで」「1日500円まで」のように上限が設けられており、超えた分は自己負担になります。特に遠方から通勤する場合は差額が大きくなりやすいため、交通費の限度額を事前に確認しておくことが重要です。
一部支給(固定額)
実費に関係なく、一定の固定金額のみを支給する方式です。「一律月3,000円支給」のように、実際の通勤費用とアルバイトの交通費の支給額が一致しない場合があります。
この方式では、
実費が支給額を上回る場合、その差額は自己負担となります。固定額のため、通勤距離によっては負担が大きくなる点に注意が必要です。
アルバイトの交通費の計算方法ともらい方
アルバイトの交通費のもらい方は、基本的に給与と一緒に毎月振り込まれるケースが一般的です。勤務先によっては、数か月分の定期券代をまとめて支給する場合もあります。
なお、交通費の計算方法は、利用する通勤手段によって異なります。アルバイトを始める前に、どのような手段で通勤するかを明確にし、交通費のもらい方を確認しましょう。
電車・バス
電車やバスなどの公共交通機関を使う場合、 自宅から勤務先までの通常の通勤に必要と認められる合理的な経路の運賃や定期券代をもとに交通費が計算されます。乗り継ぎが必要な場合は、自宅から勤務先までに利用した電車やバスなどの運賃を合算します。
なお、経路が複数ある場合は、最も合理的な経路で算出されます。
車・バイク
車やバイクで通勤する場合は、片道の通勤距離をもとに計算されるのが一般的です。ガソリン代は「 ガソリン単価÷燃費×往復距離×勤務日数」で算出されます。
徒歩・自転車
徒歩や自転車で通勤する場合、実費が発生しないため交通費が出ないことが多いです。自転車通勤であっても、交通費が出ない勤務先は少なくありません。 ただし、勤務先によっては自転車通勤に対して少額の手当を設けている場合もあるため、就業規則を確認しておくと安心です。
アルバイトの交通費と税金の関係
アルバイトの交通費は、一定の限度額まで非課税とされており、超えた分は収入として課税対象になります。あらかじめ税金の関係を正しく理解しておくことで、実質的な収入額を把握しやすくなります。
電車・バスの場合は月15万まで非課税
公共交通機関を利用する場合の通勤手当は、
経済的かつ合理的な経路に基づく定期券代などが、月15万円までであれば非課税です。このルールは、国税庁「No.2582 電車・バス通勤者の通勤手当」に基づき、パートやアルバイトにも同様に適用されます。
月15万円を超える交通費については、課税対象となります。遠方から新幹線で通勤するようなケースでは、上限を超える可能性があるため注意しましょう。
車・バイクは通勤距離によっては課税
車やバイクで通勤する場合の通勤手当には、片道の通勤距離に応じた非課税の限度額が定められています。
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片道通勤距離と1か月あたりの限度額
●2km未満……全額課税
●2km以上10km未満……4,200円
●10km以上15km未満……7,300円
●15km以上25km未満……13,500円
●25km以上35km未満……19,700円
●35km以上45km未満……25,900円
●45km以上55km未満……32,300円
●55km以上……38,700円
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※2025年4月1日以後支払い分。国税庁「No.2585 マイカー・自転車通勤者の通勤手当」参照
限度額を超えた手当の分は課税対象となります。
例えば、
片道8kmの車通勤で月5,000円の交通費が支給された場合、非課税限度額は4,200円のため、差額の800円が課税対象です。
給与に交通費が含まれている場合は課税対象
求人票に「交通費込み・時給○○円」と記載されている場合、交通費は給与として扱われ、全額が課税対象となります。
アルバイトの交通費が給与に含まれると、見た目の支給額が高くても、税金や社会保険料が差し引かれるため、実際の収入が少なくなる可能性があります。 交通費が別途支給されているのかそれとも給与込みなのかは、採用時に必ず確認しておきましょう。
アルバイトの交通費を定期券で払ってもいい?
アルバイト先への通勤に定期券を利用することは、一般的に問題ありません 。通勤定期券の代金をアルバイトの交通費として申請するのが基本的な方法です。勤務先によっては、申請の際に定期券の購入証明や領収書、ICカード履歴の提出を求められるケースもあります。申請方法については、就業規則を事前に確認しておきましょう。
なお、 アルバイト先によっては定期券ではなく、回数券や都度払いの運賃を申請する方法を指定している場合もあります 。交通費の申請の際は、勤務先が定める手段・手続きに従って、正確に申告することが大切です。
アルバイト先が通学定期の区間内の場合
学生アルバイトでよくあるのが「通学定期の区間内にアルバイト先がある」というケースです。この場合、通学定期を使えるため一般的にアルバイトの交通費は発生しません。 実費がかかっていないにもかかわらず、交通費を申請することは不正申告とみなされる可能性があります。
定期券の区間とアルバイト先の位置関係は、正確に申告することが重要です。通学定期の区間外の区間についてはアルバイトの交通費を申請できますが、区間内の分を二重申請しないよう注意しましょう。
アルバイトで交通費をもらう際の注意点
アルバイトの交通費をスムーズにもらうためには、いくつかのポイントを押さえておくことが大切です。トラブルを回避するためにも、以下の点を確認しておきましょう。
応募前に交通費の有無を確認する
アルバイトの交通費が支給されるかどうかは、最終的な収入を正しく見積もるためにも非常に大切です。
求人票には、
「交通費全額支給」「交通費一部支給(月○○円まで)」「交通費なし」 などと記載されていることが多いため、応募前にしっかり確認しましょう。
特に、 遠方からの通勤の場合、交通費の支給額や限度額によって実質的な収入が大きく変わる可能性があります 。入社後のミスマッチを防ぐため、応募前に条件を把握しておきましょう。
虚偽の申請をしない
実際より多く申請したり、利用していない経路で交通費を申請したりする行為は厳禁です。定期券の区間や実際の通勤手段を正確に申告しましょう。
交通費の不正申告は、解雇や損害賠償請求につながるリスクがあります。 「少し多めに申請しても大丈夫だろう」という軽い気持ちはトラブルの原因になるため、実費に基づいて正直に申告することが重要です。
支給額は早めに確認する
「思ったより支給額が少なかった」「上限があることを知らなかった」 というトラブルを防ぐためにも、 アルバイトの交通費の支給額や限度額は、採用時にしっかり確認しておきましょう 。
不明な点は担当者に問い合わせ、雇用契約書でも内容を確かめておくと安心です。アルバイトの交通費の支給タイミング(給与と同じ日か、別日かなど)も合わせて確認しておくとよいでしょう。
まとめ
アルバイトの交通費は法律で支給が義務付けられているものではなく、勤務先の規定によって異なります。交通費は、収入に直結する大きな条件のひとつです。応募前にアルバイトの交通費の条件をしっかり確認し、採用後は正確な申請を心がけましょう。
