ニートとフリーターの決定的な違いは?定義・実態から就職を成功させるコツ
2025/12/26 更新
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■目次
- 1.ニートとフリーターの定義とは?
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1-1.ニートの定義
1-1-1.ニートと無職・引きこもりの違い
1-2.フリーターの定義
- 2.ニートとフリーターの違いは?
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2-1.経済面の違い
2-2.世間体・周囲からの見え方の違い
2-3.就職の厳しさの違い
2-4.将来性の違い
2-5.自由度の違い
- 3.ニート・フリーターの現状と背景について
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3-1.国内にニート・フリーターはどれぐらいいる?
3-2.ニート・フリーターになってしまう原因 - 4.ニート・フリーターを続けるリスク
- 5.ニート・フリーターから脱出する方法
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5-1.生活習慣を改善する
5-2.自分に合った求人を探す
5-3.資格を取る
5-4.ニートは国や民間の就活支援サービスを利用する
5-5フリーターは正社員登用制度を活用する
- 6.まとめ
1.ニートとフリーターの定義とは?
はじめに、ニートとフリーターの定義についてそれぞれ解説していきます。
ニートの定義
「Not in Education, Employment or Training」の頭文字をとった「ニート(NEET)」という言葉は、1990年代に英国の労働政策の中で登場した造語で、「就学・就業していない、職業訓練も受けていない者」を指す呼称として使われるようになりました。
日本においては、2000年代に入ってニートという言葉が広まり、厚生労働省や内閣府では、ニートの対象者を以下のように定義づけています。
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【ニートとは】
通学・家事をしていない15~34歳の若年者のうち、就業していない(求職活動していない、働く意思がない)
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ニートと無職・引きこもりの違い
ニート、無職、引きこもりについて、「仕事に就いていない」という点は共通していますが、年齢の定義や就業意欲などに違いがあります。
ニートの特徴は、 15歳から34歳までという年齢の制限がある点です。(35歳以上は「中年無業者」と呼ばれることもあります。)求職活動をしておらず、働く意思がない一方、外出や他人との交流など一定の社会参加をしている場合もあります。
無職は、 定まった職に就いていないすべての人を指します。年齢制限はありません。働く意思は問わないため、求職活動中の人も含まれます。
引きこもりは、さまざまな要因で社会的参加(就学や就労、家庭外での交遊など)を避け、 6ヶ月以上家庭にとどまり続けている状態を指します。年齢や働く意思の有無は問われず、家族以外とほとんど関わりがないことを指します。
フリーターの定義
同じく、定職に就かない若者に対して使われる「フリーター」という呼称ですが、ニートとの違いは何なのでしょうか。「フリーアルバイター」の略称となるフリーターという呼称についても、厚生労働省や内閣府が以下のように定義づけています。
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【フリーターとは】
15~34歳で、男性は卒業者、女性は卒業者で未婚の者のうち、次のいずれかに該当する人
●雇用者のうち、勤め先における呼称が「パート・アルバイト」である者
●完全失業者のうち、探している仕事の形態が「パート・アルバイト」の者
●家事も通学もしていない者のうち、 就業内定しておらず、希望する仕事の形態が「パート・アルバイト」の者
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このように、ニートとフリーターの大きな違いは 「働いているかどうか」「仕事を探しているかどうか」という点です。よって、失業中などで現在働いていなくても、アルバイトやパートの仕事を探している求職者はフリーターとして扱われ、ニートに該当しないことになります。
ちなみに、内閣府の定義では、 35歳以上でパートやアルバイトをしている人は「非正規労働者」「アルバイト」という呼称になり、フリーターとは区別して扱われています。
2.ニートとフリーターの違いは?
ニートとフリーターには、どのような違いがあるのでしょうか。経済面や将来性の違いなど、以下で詳しく解説します。
経済面の違い
ニートとフリーターの経済面における最も大きな違いは 収入の有無です。 ニートは基本的に親や家族からの経済的援助に頼っており、援助がない場合は貯金を切り崩して生活することになります。このことから、自立した経済生活は送れていません。
フリーターは、アルバイトやパートタイムで収入を得ています。経済面では正社員に比べれば不安定ですが、基本的に自分の労働によって生活費を稼いでおり、経済的な自立はできている状態と言えます。
世間体・周囲からの見え方の違い
ニートは世間から「無気力」「怠け者」「現実逃避」などの印象を与えてしまう
ことが多く、親戚を含む周囲からも「これからどうするつもり?」といったように最も厳しい目で見られてしまいがちです。
一方、フリーターは「不安定」「将来設計がない」「給料が安い」といったイメージを持たれやすいものの、最低限の社会参加をしており、
ニートよりは批判が和らぐ傾向 にあります。
就職の厳しさの違い
ニートとフリーターでは、就職活動の厳しさに大きな違いがあります。
ニートの場合、履歴書の職歴欄に長い空白期間ができるため、採用側はこれを強く懸念します。その結果、正社員としての採用は非常に厳しく、応募できる求人も未経験者歓迎や、人手不足の特定業界に限られがちです。
一方フリーターは、就職難易度は高いもののニートと比較するとチャンスがあります。
アルバイト経験を「職務経歴」として記載し、業務内容によってはスキルや実績としてアピールできるため、未経験OKの正社員求人への応募でも、比較的有利になります。
将来性の違い
フリーターは将来におけるキャリア形成に可能性があるため、 アルバイトでの経験やスキルを活かして、正社員登用や転職を狙うことも可能です。労働による収入があるため、ニートと比べれば生涯収入は高くなります。
一方、ニートの場合は、収入がゼロである期間が長くなるため、 経済的な将来性は非常に不利な状態となります。キャリア形成も難しく、職務経験がなければ一からスキルを習得する必要があります。また、 年齢が上がるほど就職の選択肢も狭くなる点にも注意が必要です。
自由度の違い
時間的な自由度においては ニートが最も高く、働く義務や時間的な制約が一切ないため、24時間を自由に使えます。ただし、経済的・精神的な自由度は低く、「働いていないこと」への不安や世間の目から、精神的に追い詰められやすい状態です。
フリーターは24時間自由とは言えないものの、シフト制や短時間勤務などで働くことが多いため時間的な自由度は正社員よりも高いと言えます。収入があることで経済的な自由度や精神的な自由度においてもニートよりは高く、最低限の社会参加ができていることで安心感を得られるでしょう。
3.ニート・フリーターの現状と背景について
ニートとフリーターの現状や背景について、以下で詳しく解説します。
国内にニート・フリーターはどれぐらいいる?
日本におけるニートとフリーターの人数は、調査時期や定義によっても多少変動します。主に総務省「労働力調査」の2023年平均結果に基づくと、15歳〜34歳のニート(若年無業者)は59万人。さらに、35歳〜44歳の無業者(中年ニート)も37万人おり、この層も社会課題として注目されています。
フリーター(15歳〜34歳)は2023年の平均で134万人と推計されています。ピークは2003年(217万人)で、その後は減少傾向にありますが、現状も多くの若年層が非正規雇用で働いている状況です。
ニート・フリーターになってしまう原因
ニートは過去の就職活動における失敗や、仕事のプレッシャーや激務でうつ病や適応障害などの精神疾患を患った経験から、社会に出ること自体が怖くなり、ニートになるケースもあります。 また、親からの厳しい指摘などの家庭内のストレスが原因で、社会との接触を遮断する「引きこもり」状態になることもあります。
フリーターの場合は、働いているためニートとは事情 状況が異なりますが、「正社員ほどの責任を負いたくない」「残業や異動を避けたい」といった理由で、時間の融通が利くアルバイトを選択する人が多いです。
また、
新卒時の就職氷河期や、希望する正社員の求人が見つからないなどむを得ない事情でフリーターになる ケースもあります。
4.ニート・フリーターを続けるリスク
ニートやフリーターを続けることには、将来的なリスクが伴います。特に年齢が上がるにつれて、そのリスクは大きくなる傾向があります。
ニートは生涯収入が極めて低く、人生で得られる総収入が最低水準になります。年金保険料の未納期間が続くと、将来受け取れる年金が大幅に減り老後に生活保護に依存する可能性もあります。
また、
生活リズムの乱れや運動不足などにより健康状態が悪くなることも多く、社会との接点が少ないことで、うつ病や不安障害のリスクも高くなります。
フリーターはキャリアアップの限界があり、収入も不安定です。正社員より信用度が低いため、
大きなローンや重要な契約などで不利になることがあります。不規則なシフト勤務の場合、体調を崩しやすく、将来への不安から精神的なストレスを抱えこむこともあります。
どちらも長く続くほど、正社員としての就職が難しくなる点は大きなリスクと言えるでしょう。
5.ニート・フリーターから脱出する方法
ではニート、フリーターをやめて働きたいと思ったとき、何から始めればいいのでしょうか。以下、ニートやフリーターから脱出するためのポイントや具体的な方法をご紹介しますので、ぜひ参考にしてみてください。
生活習慣を改善する
不規則な生活や運動不足が続くと、仕事を始めても身体がついていけず、朝起きられない、通勤がしんどい、仕事がキツくてこなせないなど、さまざまな支障が生じて心理的なプレッシャーになることも。まずは、 毎朝6~7時に起床して太陽の光を浴び、遅くとも夜12時までには就寝するようにしましょう。朝食・昼食・夕食も決まった時間に摂り、できるだけ栄養バランスの良い食事を心がけることが大切です。
また、適度な運動も基礎体力をつけ、心身のバランスを保つことに役立ちます。手軽に始められる運動としては、 1日30~40分程度のウォーキングがおすすめです。ウォーキングを始めると外に出る機会が増えるので、自宅に引きこもりがちな人にも好適です。
自分に合った求人を探す
ニートやフリーターの状態から脱出して安定した職業に就くためには、「自分に合った求人を探すこと」が非常に重要です。自分に合った環境や、無理なくステップアップできる職場を選ぶことが、長く働き続けるためのポイントです。
フリーターの場合、 これまでのアルバイトで培ったスキルや経験を活かせる職種を選ぶことで、新しい職場でも即戦力として活躍できます。ニートの場合は「働く意欲」を維持することがカギとなるため、
「この仕事なら続けられそう」と前向きに取り組めそうな仕事を選ぶことが就労の継続につながるでしょう。
資格を取る
資格を持っていると就職に有利になるとともに、自分に自信がつくという利点もあります。比較的取得しやすい資格としては、介護系であれば 「介護職員初任者研修」、IT・事務系であれば「マイクロソフトオフィススペシャリスト(MOS)」や「ITパスポート試験」 、クリエイティブ系であれば 「Webクリエイター能力認定試験」や「Webデザイン技能検定」などがあります。いずれも、受験するために必要な条件はありませんので、興味のある人はぜひ検討してみてはいかがでしょうか。
ニートは国や民間の就活支援サービスを利用する
ニートが仕事探しをする上では、全国の各都道府県に設置されているハローワークや、民間の就職・転職エージェントを利用すると、自分にマッチした仕事が見つけやすくなるでしょう。いずれも、自分の希望・適性に合った仕事選びはもちろん、プロによる就業相談や応募書類の作成支援など、さまざまなサポートが受けられるため、一人で就活を進めるのが不安な人にもおすすめです。
そのほか、全国に177ヵ所に設置された「地域若者サポートステーション(通称サポステ)」や、全国の46都道府県に設置された「若年者のためのワンストップサービスセンター(通称ジョブカフェ)など、若年層の就職を支援する公的機関・施設もあります。利用に関する詳細や支援サービスについては下記サイトで確認できますので、気になる人はぜひチェックしてみてください。
サポステ[地域若者サポートステーション] (mhlw.go.jp)
ジョブカフェにおける支援 |厚生労働省 (mhlw.go.jp)
フリーターは正社員登用制度を活用する
フリーターから安定した正社員を目指すなら、「正社員登用制度」を活用するのもおすすめです。職場の雰囲気や人間関係、具体的な業務内容を非正規社員として働きながら事前に把握することができますし、正社員登用を前提としたアルバイトや契約社員の募集の方が、入社のハードルは低く設定されていることが多い傾向があります。
6.まとめ
今回は、ニートの定義や現状、フリーターとの違いについて解説しながら、ニートを続けるリスクやニートから脱出する方法などをご紹介しました。
ニートは「働いていない」「仕事を探していない」という点で、フリーターと比べると社会的にもネガティブに捉えられがちです。まだ若いうちの短期間、ニートであることはさほど問題にならないかもしれませんが、ズルズルとニートを続ければ続けるほど、就職を含めたさまざまな面で不利になり、将来への不安やリスクも深刻化していきます。
現在、なんとなくニートを続けている方はもちろん、ニートをやめて働きたいと考えている方も、本記事でご紹介したポイントやアドバイスを参考に、“脱ニート”に向けた一歩を踏み出していただければ幸いです。
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