製造業の志望動機の書き方は? 例文でわかりやすく解説
2025/10/24 更新
「製造業の志望動機が思いつかない……」
「製造業に進んだ人が履歴書に書いた志望動機を知りたい」
そう悩んだことはありませんか?
確かに製造業の志望動機は業種も豊富で何を書けばいいのか悩みますよね。
そこで今回の記事では、製造業の志望動機を書く時のポイントとその例文を紹介します!
この記事を読めば自分なりの製造業の志望動機を書き上げ、余裕を持って面接に臨めるようになります。
ぜひ最後まで記事を読んでみてください!
-
■目次
- 1.製造業の志望動機の例文をタイプ別に紹介!
-
・【未経験者向け】製造業の志望動機例文
・【経験者向け】製造業の志望動機例文
・【高卒者向け】製造業の志望動機例文
・【転職者向け】製造業の志望動機例文
- 2.製造業の志望動機を作るための4つの要素
-
・製造の志望動機に欠かせない「製造業で働きたい理由」
・自分の強みや長所
・過去の経験や実績
・製造業の志望動機と企業とのマッチ度
- 3.製造業の志望動機を書く際のポイント3選!
-
・協調性・チームワークは必ず盛り込むる
・継続力・根気強さは体験談で示す
・客観的かつ結論から書く構成にする
- 4.工場や製造業勤務の志望動機におけるNG内容
-
(1)よくある例文をそのまま使用する
(2)製造業の志望動機が曖昧である
(3)待遇面だけが志望理由である
- 5.製造業の志望動機を作る前に知っておくべきこと
-
・工場や製造業の動向
・自分の適性を把握する
- 6.製造業の志望動機を評価する!採用担当者が面接で見る3つのポイント
-
(1)コミュニケーション能力があるか
(2)前職の退職理由はどのようなことか
(3)今までの仕事で身に着けたスキルや仕事への取組み方はどうか
- 7.製造業の志望動機を面接でうまく話すコツとは?
-
(1)製造業の志望動機に自己PRを盛り込む
(2)自信を持って話す
- 8.【まとめ】製造業の志望動機は「ニーズとのマッチ」が重要!
製造業の志望動機の例文をタイプ別に紹介!
それでは実際にタイプ別の製造業への志望動機例を紹介します。こちらの例文をベースとして自分らしい志望動機を書くのが内定への近道となりますので、ぜひ有効に活用してください!
そもそも製造業とは何かを知りたい方はコチラ
製造業とは?業種・職種ごとの特徴や仕事内容、求められるスキルを詳しく解説!
【未経験者向け】製造業の志望動機例文
製造業を未経験の場合は「明確な働きたい理由」を志望動機に書く必要があります。自身の体験やその企業でなくてはならない理由を交えながら書きましょう。また、未経験だからこそ工場勤務に適応できるかを面接官は重視するので、やる気があることをアピールするのも重要です。
-
- (例)製造業未経験・食品メーカーへの志望動機
- 私の地元は工場が多く点在しており、そのような環境で育ったことから自然と製造業に興味を持つようになりました。小さい頃から貴社の製品の○○をよく口にしており、身近に感じていたことから応募させていただきました。手先が器用と言われることが多く、細かい作業であっても集中して取り組むことができます。これまでに工場に就労したことはありませんが未経験からでも可能であるということで、ぜひ機会をいただけたらと思います。
【経験者向け】製造業の志望動機例文
実際に製造業の経験がある場合には「その現場においてどのようなスキルを身に着けたか」を志望動機に書くと面接官側からの印象は良くなるでしょう。身に着けたスキルをどのように応募先の企業で活かせるかを説明するのも大切です。
-
- (例)製造業経験有・半導体メーカーへの志望動機
- 私は以前に小型電子部品の製造オペレーターを経験しておりました。製造していた製品が半導体との関わりが深かったことから興味を持ち、半導体製造において高いシェアを獲得している貴社で働きたいと思い応募致しました。工場勤務の経験から機械操作の技術の習得や規律の順守はスムーズに行うことができます。これまでの経験を活かし貴社に貢献したいと考えております。
【高卒者向け】製造業の志望動機例文
高校卒業後から製造業を目指す方は「学生時代の経験で製造業に活かせること」を考えて書くことが効果的です。特に工業高校などに通われていた方は仕事に直結するスキルをお持ちの場合があるので、応募先の工場の作業を入念に調べることも必要です。また、基本的には製造業未経験かと思われるので、そこもフォローすることのできる内容にしましょう。
-
- (例)工業高校出身・自動車メーカーへの志望動機
- 私は小さい頃から自動車に興味があり、学生時代も工業高校で機械操作や工具の取り扱いについて学んでおりました。貴社の車を自家用車として保有している中でその素晴らしい性能に感銘を受け、ぜひこの自動車を製造している現場で働きたいという思いから今回応募させていただきました。高校で学んだスキルがそのまま使えるとは限らないと思いますが、様々な機械操作や工具実習を通して得た応用力を活かすことはできます。製造業を経験したことはありませんが、採用された場合はいち早く戦力となれるように努力致します。
【転職者向け】製造業の志望動機例文
他業種から製造業への転職をする際の志望動機には「製造業への理解度」と「前職との違いに対応できるか」を志望動機に書くと好印象に繋がります。前職の経験の中で製造業の業務に対してプラスに働くものがあれば記入した方が良いでしょう。
-
- (例)コンビニエンスストア経験有・スポーツ用品メーカーへの志望動機
- 私の父は製造業に従事しており、その影響でものづくりに興味を持ちいつかは自分も製造業に関わる仕事をしたいと考えておりました。学生時代に部活動で貴社の用品を使用する機会があり、実際にその製品の製造に携わってみたいという思いから今回応募させていただきました。コンビニエンスストアの経験から立ち仕事や夜間の勤務にはすぐに慣れることができると思います。工場勤務は未経験となりますが、採用された場合は早期に戦力となれるよう努力します。
製造業の志望動機を作るための4つの要素
志望動機を書き始めるには志望動機を構成している要素を知る必要があります。志望動機を書く際には以下の4つの要素が必要となります。
-
-
(1)製造業で働きたい理由
(2)自分の強みや長所
(3)過去の経験や実績
(4)企業と合っているか
-
この要素をまとめて最後に企業へ就業の意欲が伝わる文章を書けば、志望動機を完成させることができます。
理由の深堀りのために製造業を詳しく知りたい方はコチラ
製造業の種類や仕事内容まで徹底解説!
製造の志望動機に欠かせない「製造業で働きたい理由」
多くの職種や業界がある中で「なぜ製造業を選んだのか」という理由を明確に伝えるのが重要です。特に未経験からの応募の場合は聞かれることが多い質問になるので、具体的に回答できるようにしておきましょう。
「子供の頃から模型などを作るのが好きだった」「学生の頃はロボット研究会に所属して制作活動をしていた」など、具体的なエピソードを添えるのがポイントです。そうすることで、企業側にもあなたが製造業で働きたい熱意が伝わりやすくなるでしょう。
自分の強みや長所
製造業の志望動機では、自分の強みや長所をアピールすることが重要です。製造業の仕事内容の特徴として、地道な同じ作業の繰り返しなどで集中力を求められることが多いです。そのため、「一つのことに集中して取り組むことができる」「責任感を持って正確に取り組むことができる」といった点をアピールするのが効果的です。
職場で自分の強みをどのように活かすことができるかまでを伝えられると、企業側は入社後のあなたの姿をイメージしやすくなります。
過去の経験や実績
製造業が未経験の方も、過去に製造業の経験がある方も、これまでの経験や実績を企業側にアピールしましょう。未経験者の場合は、前職で培ったスキルや経験をどのように製造業で活かせるのかを具体的に説明することで、説得力を高められます。
過去に製造業で働いた経験がある方は、キャリアアップのために転職を希望しているといった前向きな理由を伝えるのがポイントです。「前職では、不良品を出さないようにする為に作業フローの見直しを行っていました」といった、実際の現場での取り組みや工夫を詳細に伝えることが重要です。
製造業の志望動機と企業とのマッチ度
企業の特徴やその業界をよく調べ、求められる人物像と合っていることをアピールするのが大切です。「高い集中力やコツコツと仕事をやり抜く力を持っている」「コミュニケーション力が高く、同じチームの人達と協力して作業を進められる」など、同じ製造業でも業務内容によって求められる能力は異なります。企業研究をして、入社後に自分がどのように貢献できるのかを説明できるようにしておきましょう。
製造業の志望動機を書く際のポイント3選!
志望動機は書類選考を突破する上で重要な要素です。面接官からすれば、あなたがどんな人でどんな考え方を持っているのかを知るチャンスなのです。そこで、志望動機を書くときに気を付けるべき4つのポイント を解説します。
協調性・チームワークは必ず盛り込む
工場や製造業の仕事は全ての業務を一人ですることは出来ません。作業工程ごとにグループに分かれ、グループの中で一人一人が責任をもって仕事をする必要があります。
志望動機もしくは自己PR欄に協調性を持って働けることを伝えると良いでしょう。
例えば、「小さい時からスポーツを通して、チームの中で協調性を養ってきました。また、スポーツ以外でも周りと積極的にコミュニケーションを取っていました。」といった協調性をアピールできる内容があると良いでしょう。
スポーツの部分を学校行事や習い事などに変えれば、大抵の方であれば当てはまるエピソードがあるはずです。
継続力・根気強さは体験談で示す
工場や製造業の仕事は、業務内容にもよりますが体力や根気が必要な場面が多いです。多くの場合、体力や根気が必要な仕事は避けられがちです。しかし、面接官に体力や根気があることをアピールできれば、その分だけ採用率が上がるでしょう。
例えば「体力には自信があります。学生の頃は運動部で走り込みをしていました。また、人が嫌がることでも、自ら進んでやり遂げた経験もあります。」などと答えられれば、面接官に体力と根気強さをアピールすることができます。
また、工場や製造業は短期的に働くイメージがあるかもしれませんが、長期的に働いてもらいたいという企業は多くあります。そのため、アピールするエピソードは短期的なイベントではなく、3年間の部活や持続的なものを選ぶようにしましょう。
客観的かつ結論から書く構成にする
製造業の志望動機を書く際は、最初に結論を述べる「結論ファースト」の構成が効果的です。たとえば「私は〇〇の分野で品質管理に携わりたいと考えています」と冒頭に明示することで、採用担当者が意図をすぐに把握できます。そのうえで、なぜそう考えるのかという理由や背景を、客観的な根拠とともに補足します。
たとえば「大学時代に材料工学を学んだ経験」「前職での生産ライン改善の実績」などがそれにあたります。主観的な感情よりも、数字や経験をベースにした具体的なエピソードを添えると説得力が増します。
工場や製造業勤務の志望動機におけるNG内容
(1)よくある例文をそのまま使用する
「どうせあまり見られてないから」や「どんな内容を書けばいいのか分からないから」といった理由から、インターネットなどに記載されている例文をそのまま使うのが最もNGな内容です。この記事でも例文を紹介しますが文章の作り方を参考する程度に留めて置き、自分だけにしかないアピールポイントを書くことを心がけましょう。
(2)製造業の志望動機が曖昧である
「友達と一緒に働きたいから志望した」「家が近いから応募した」など、該当企業でなくても成立するような志望内容は避けましょう。なぜならば、仕事に対しての興味がないことがわかってしまうからです。
面接官の立場からすると「可能な限り長く働いてほしい」「最低限の責任感は持ってほしい」と思うからです。
志望動機はその業種の仕事に興味があることを伝えましょう。そのためにも応募する企業の下調べは入念に行うことが重要です。
(3)待遇面だけが志望理由である
時給や手当等の労働条件は働く側として重要です。しかし、待遇面だけを理由にした志望動機は避けましょう。面接官側からすれば「他に待遇が良いところがあれば、そっちに行くのだろうな」「我が社の事自体に興味がないのかな」と思われてしまうからです。
そして、待遇が良い仕事は、多くの人が応募をします。面接官としては多くの募集者の中から良い人材を選びたいのが本音です。志望動機に待遇面のことしか書かれていない人は、その時点で選考対象外になってしまう可能性もあります。待遇は重要ですが、それだけではない志望動機を書きましょう。
製造業の志望動機を作る前に知っておくべきこと
工場や製造業の動向
応募する工場や製造業がどんな動向なのかをホームページなどで確認することをおすすめします。それぞれの企業には企業独自の戦略があります。たとえばA社は、大量生産で全国展開をしていきたい、A社とは対称的にB社は、地元を拠点として堅実な経営をしていきたいなどさまざまです。
契約社員やアルバイトなどで応募する際はその企業の一員になります。企業と言うのは一つの目的に対して、企業に属する人たちが一致団結して目的を達成する必要があるのです。どんな企業であるか?今後の動向はどのようになるのか?等はホームページを見ればわかりますので確認をしましょう。
製造業の将来性について詳しくはコチラ
【解説】製造業の将来性について!工場勤務の将来性はあるのか?
自分の適性を把握する
企業の動向を理解したら、自分ならどのように役に立てられるか?を考えてみましょう。自分の強みが、企業にとって役に立つものなのかを探す必要があります。「自分の強みは○○である」と自己アピールする方がいますが、あくまでも企業が求めるスキルを強みとすべきです。
「この企業は××であるから、自分の強みである△△をアピールしよう」と言うのが正しい流れです。自分から見たアピールポイントではなく、企業が採用したいニーズに当てはまっているのかを考えてみましょう。
製造業の志望動機を評価する!採用担当者が面接で見る3つのポイント
製造業の採用担当者が応募者のどのようなポイントを見て、採用を決めるのか、ここでは、毎年300人以上を採用する、日総工産の採用担当者が採用を決定する際に重視するポイントをまとめました。
このポイントをしっかりと押さえておけば、採用担当者に好印象を与えられる工場の志望動機や自己PRを書くことにもつながります。
(1)コミュニケーション能力があるか
製造業と聞くと「黙々と作業する仕事」という印象を持たれがちですが、実際の現場ではチームでの連携や報告・相談が欠かせません。そのため、採用担当者は応募者に基本的なコミュニケーション能力があるかを重視しています。
特に、安全管理や品質改善などに関する情報を正確に共有できる力、指示を的確に理解して行動できる力は重要です。面接では、質問に対する受け答えの論理性や簡潔さ、相手の話をきちんと聞いている姿勢などから、そのスキルを見極められています。難しい言葉や表現よりも、自分の考えを分かりやすく伝えられるかが鍵です。
(2)前職の退職理由はどのようなことか
転職回数の多い応募者の場合、採用担当者は応募者の「前職の退職理由」を聞くケースが多くあります。
転職回数が多い場合、「この人は長く一つの職場に勤めることができないのではないか?」と考える採用担当者も多く、また、「うちで採用してもすぐに辞めてしまうのではないか?」と採用時慎重になってしまうケースもあります。
前職での退職理由を「ただ、なんとなく…」ではなく、しっかりとした理由で辞めたことを採用担当者に伝えることが大切です。
(3)今までの仕事で身に着けたスキルや仕事への取組み方はどうか
工場は未経験者でも、応募が可能な仕事が多く、職場によっては8割以上が工場作業未経験者という職場も少なくありません。
採用担当者は未経験者でも、仕事をすぐに覚えることができるか、仕事に対して真面目に取り組むことができるかなど、仕事に対する姿勢を面接時に判断します。
前職が工場勤務でなかった応募者にも、今までの仕事で身に着けたスキルや職場でどのような努力をしてきたか等を質問する場合もあります。
その時は自分が今までの仕事で得たスキル、または仕事に対するポリシーをしっかりとアピールできるようにしておきましょう。
工場の面接で聞かれる質問とは?工場の面接におけるポイントをご解説
製造業の志望動機を面接でうまく話すコツとは?
製造業の面接で見られる3つのポイントと合わせて、志望動機を面接でうまく話すコツも知ることでより面接時の対応能力がアップします!ここでは面接の際にうまく話すためのコツを大きく2つに絞って解説します。
(1)製造業の志望動機に自己PRを盛り込む
面接で志望動機を伝える際は、自分の強み=自己PRを自然に盛り込むことで、より説得力のある話になります。たとえば「ものづくりへの関心がある」だけで終わらせず、具体的な職務経験と結びつけることが重要です。
たとえば、「前職で〇〇の製品開発に携わり、品質向上に向けて粘り強く改善に取り組んだ経験があります。」のように、自分ならではの強みと結びつけるようにしましょう。企業は「なぜ当社なのか」だけでなく、「この人は現場で活躍できるか」を見ています。そのため、志望動機と自己PRが矛盾なくつながっていると、面接官に「即戦力になりそう」と感じてもらいやすくなります。
(2)自信を持って話す
製造業の面接では、内容だけでなく「どう話すか」も評価対象です。どれほど優れた志望動機でも、自信なさげに話すと説得力が落ちてしまいます。逆に、多少言葉に詰まっても、自分の経験や想いをしっかり伝えようとする姿勢には好印象を持たれます。事前に話す内容を整理し、声の大きさや表情、姿勢にも気を配りましょう。
特に、現場では周囲との信頼関係が重要になるため、「この人なら安心して任せられそう」と思わせるような堂々とした話し方が求められます。緊張していても、言い切ること・目を見ることを意識するだけで、印象は大きく変わります。
【まとめ】製造業の志望動機は「ニーズとのマッチ」が重要!
工場や製造業を目指す方のために志望動機をテーマに解説しました。ここで強調したいポイントは「自分の強みが、企業が採用したいニーズとマッチしているかどうか」です。
自分がやりたい業務を全面に出すのではなく、企業の一員として働く意識、責任感を持って作業できることが伝われば好印象を与えられます。
ぜひ、今回の解説を参考にして魅力ある志望動機を書いてください。
