社内ニートとは?特徴や「暇でつらい」を解消するための過ごし方
2025/11/26 更新
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■目次
- 1.社内ニートとは?
- 2.社内ニートの特徴
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①仕事を任せてもらえず暇になる
②トイレ休憩やタバコ休憩が多い
③就業時間内に仕事以外の作業をしている
④単純作業しかしていない
⑤入社したばかり
- 3.社内ニートになる原因が本人にある場合
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①ケアレスミスが多い
②仕事に対する意欲や自主性が低い
③誠実さや責任感に欠ける
④コミュニケーションが取れない
- 4.社内ニートになる原因が会社にある場合
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①社内・部署の人員数や配置が適切でない
②会社の教育体制が整っていない
③社員同士の信頼関係が築けていない
④ハラスメントを受けている
- 5.社内ニートを続けるデメリット
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①暇つぶしの日々にストレスを感じる
②職場で孤独を感じる
③仕事のスキルや経験値が積みにくい
④リストラされる可能性が高い
⑤昇給・昇格のチャンスを逃しやすい
- 6.社内ニートから脱出するためには?
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①周囲と積極的にコミュニケーションをとる
②自分から仕事をもらいにいく
③仕事に対する意欲や積極性を示す
④部署異動や配置転換を願い出る
⑤仕事に役立つ資格を取得する
⑥思い切って転職を検討する
- 7.まとめ
社内ニートとは?
「社内ニート」とは、 職場にいても十分な仕事や担当業務が与えられず、社内で“ニート状態”にある社員 を指す言葉です。会社に在籍しているものの、ニート(※)のように仕事をしていないという意味で使われており、「社内失業」「オフィスニート」などと呼ばれることもあります。
※ニート……通学・家事をしていない15~34歳の若年者のうち、就業していない(求職活動していない、働く意思がない)無業者
社内ニートの特徴
会社に所属しているにもかかわらず、ほとんど仕事をしていない、または全く仕事が無い状態の社内ニート。
以下では、そんな社内ニートの特徴を紹介します。
仕事を任せてもらえず暇になる
社内ニートの最もわかりやすい特徴は、実質的な仕事を任せてもらえず、自分が担当する業務がないという点です。
たまに仕事を振られても、
スキルを必要としない簡単な雑務や雑用など、短時間で終わってしまう業務
ばかりなので、就業時間の大半を暇を持て余して過ごすことになります。
トイレ休憩やタバコ休憩が多い
社内ニートは 職場にいても手持ち無沙汰になりやすい ため、頻繁にトイレやタバコ休憩に行くなど、特に用事もなく席を外すことが多くなります。同僚は忙しそうに仕事をしているのに、自分だけ仕事が無い状態に居心地の悪さを感じる、ずっと席に座っていると仕事が無くて暇な状態というのが周囲に悟られやすくなるなどの理由から、席を離れて休憩する時間が多くなります。
就業時間内に仕事以外の作業をしている
開き直って、仕事とは関係ない私的な活動(ゲーム、SNSのチェック、ネットサーフィン、読書、昼寝など)で時間をつぶす社員もいるようです。周囲にサボっていることがバレないように「仕事をしているフリ」をし、業務に関係ないことをして勤務時間の大半を過ごす傾向にあります。
しかし、このような状態が続くことによって
仕事への意欲がますます低下したり、自己肯定感が下がったり
といった精神的な辛さにつながりやすくなります。
単純作業しかしていない
特別なスキルや経験を必要とせず、誰でも短時間でできる単純作業は社内ニートが担当することが多くなります。 書類のコピーやシュレッダー作業、オフィスの掃除や備品の管理・補充 など、誰でも簡単にできる作業は手が空いている社内ニートに任されがちです。なお「仕事をしているフリ」をしやすいため、時間をつぶしたい社内ニートが自ら率先して対応することも多いです。
入社したばかり
新卒や転職などで入社して日が浅いと、担当業務が決められていなかったり、研修中でやるべき仕事がなかったりして、一時的に社内ニートのような状態になることがあります。ただ、 多くの場合は研修後に担当業務が割り振られるため 、すぐに仕事が与えられなくても過度に心配する必要はないでしょう。
社内ニートになる原因が本人にある場合
社内ニートになる原因は、本人(個人)に問題がある場合と、会社(職場環境)に問題がある場合の2つに大別できます。まずは、本人に問題がある場合の原因について解説します。
ケアレスミスが多い
ちょっとしたミスは誰にでもあることですが、不注意によるミスが極端に多いと、上司からの信頼を失い、仕事を任せてもらえなくなる可能性が高くなります。さらに、 ミスをしても自分からフォローしなかったり、改善に取り組まなかったりすれば、周囲の社員から迷惑がられ 、簡単な仕事でさえ与えられなくなるかもしれません。
仕事に対する意欲や自主性が低い
仕事を与えられるまで自発的に動けない、仕事を覚えようとしない、言われたことしかやらないなど、仕事に対する意欲や自主性が低い人も、社内ニートになりやすい傾向があります。 職場の上司は、仕事を任せるなら、自分から意欲的に取り組む部下に依頼したい と思うものです。
誠実さや責任感に欠ける
任された仕事をやり遂げない、納期が大幅に遅れるなど、仕事に対する責任感がない人も社内ニートになりやすいといえます。また、 自分のミスを人のせいにする、指示や約束を守らない など、誠実さに欠ける行動も周囲からの信頼を失う原因となります。その結果、責任をともなう重要な仕事や、プロジェクトのメンバーから外される可能性が高くなります。
コミュニケーションが取れない
周囲とのコミュニケーションがうまく取れず、社内ニートになってしまうケースもあります。組織の中で円滑に仕事を進めるためには、業務の進捗状況に応じて 「報連相(報告・連絡・相談)」を徹底することが必要不可欠となる からです。報告や連絡を頻繁に忘れたり、相談せずに仕事に支障が生じたりすれば、周囲からの信頼を失い、職場で孤立してしまう可能性もあります。
社内ニートになる原因が会社にある場合
社内ニートが生まれる原因は、本人(個人)だけにあるとは限りません。ここからは、会社側(職場環境)に問題がある場合の原因について解説します。
社内・部署の人員数や配置が適切でない
社内や部署に配置されている人員が多すぎると、業務量に対して人手が余る状況となり、担当する仕事がない社員が生じてしまいます。逆に、
人員が少なすぎる場合も、日々の業務に追われて人材教育の時間が確保できず
、仕事を覚えられなかった新入社員や、スキルが習得できなかった転職者が社内ニートになる可能性があります。
また、
部署の業務内容がその社員の適性に合っていない
など、適切な人材配置がなされていない場合も、本人のポテンシャルや能力が発揮できず、社内ニートになりやすい傾向にあるようです。
会社の教育体制が整っていない
社員の教育体制が整っていなかったり、人員不足で社員教育に手が回らなかったりすれば、どれほどポテンシャルの高い人材でも、業務をこなすだけのスキルを身につけることが難しくなります。その結果、 スキル不足から何もできない社員が生まれ、社内ニート化してしまう ことになります。また、スキルが低ければ限られた業務しか任せられないため、本人のモチベーションが低下して、社内ニートになってしまうケースもあります。
社員同士の信頼関係が築けていない
仕事を円滑に進めるうえで、信頼関係の構築は欠かせない要素となります。上司と部下、同僚同士で信頼関係が築けていないと、 組織内での情報共有がスムーズにできず、不信感から仕事を任せられない という状況が生じやすくなります。
ハラスメントを受けている
上司が意図的に仕事を与えない、仕事に必要なことをわざと教えない、肉体的・精神的にきつい雑務ばかり振る……など、あからさまに嫌がらせをしているような場合、ハラスメント(パワハラ)である可能性が考えられます。上司(相手)の行為が、ハラスメントに当たるかどうか判断するのは難しいケースもありますが、 特別な理由もなく不当な扱いを受けていると感じたときは、会社の人事部に相談 することをおすすめします。
社内ニートを続けるデメリット
ここ近年は、社内ニートの立場を「必死に働かなくても給料がもらえる」とうらやむ声もあるようですが、現実はそう甘くありません。以下、社内ニートが抱える心理的な苦痛や、将来的なリスクについて見ていきましょう。
暇つぶしの日々にストレスを感じる
毎日会社に行ってもほとんど仕事がなく、1日中暇つぶしをして過ごす状況が続けば、 無力感や虚無感にさいなまれて、精神的に追い込まれてしまう かもしれません。忙しそうに働くほかの社員に引け目を感じて、だんだん出社するのがつらくなり、精神的なストレスから体調を崩してしまう人もいるようです。
職場で孤独を感じる
部署やチームのメンバーと一緒に仕事をしていれば、日々の業務を通して互いに信頼関係を築き、仕事の達成感や一体感を共有することもできるでしょう。一方、部署やチームの輪に加わることができない社内ニートは、職場で孤立しがちとなり、大きな孤独感や疎外感を抱きやすいようです。
このまま時が経ち中高年になってしまうと、
長年の会社生活の中でキャリアアップの機会を失い
、組織の中で腫れ物のように扱われる
「窓際族(まどぎわぞく)」になる
可能性もあります。
仕事のスキルや経験値が積みにくい
社内ニートは与えられる仕事の量が少なく、仕事自体の重要度も低いため、実務に必要なスキルや経験値が積みにくい傾向にあります。日々の業務を通して、自身の成長やキャリアアップを図る機会がなく、実務経験やスキルが足りない分、 転職する際にも不利になる可能性 があります。
リストラされる可能性が高い
会社の経営や景気が思わしくなければ、真っ先にリストラの対象となるのは、生産性の低い社内ニートであることは間違いないしょう。また、仕事の経験値やスキルが低い傾向にあるため、リストラされても転職先が見つからない可能性もあります。
昇給・昇格のチャンスを逃しやすい
雑用やルーティンワークしか任せられない社内ニートは、業績に応じた昇給・昇格が見込めないというデメリットがあります。とくに最近は、 昇給・昇格の判断基準として、仕事の業績や成果を重視する会社も多い ため、実力を示す機会のない社内ニートは、同期の社員と比べて収入が増えにくく、キャリアアップの機会も逃しやすいといえるでしょう。
社内ニートから脱出するためには?
社内ニートから抜け出すためには、まず、自分が社内ニートになった原因を考えましょう。自分に原因がある場合と、会社に原因がある場合では、取るべき対応が異なりますが、自分が置かれた状況を客観的に把握し、それぞれの原因に応じた改善策を実践してみてください。
周囲と積極的にコミュニケーションをとる
社内ニートという立場を脱するためには、まず、自分から積極的にコミュニケーションをとることが大切です。日々のコミュニケーションを通して、周囲の人との意思疎通や意見交換がスムーズに行えるようになれば、 自分の存在や価値を認識してもらいやすくなります 。その結果、社内での人間関係が広がり、さまざまな仕事を任せてもらえる機会も増えていくでしょう。
自分から仕事をもらいにいく
仕事に対して受け身の姿勢になっていると、周囲から「やる気がない」と見なされてしまいます。仕事の依頼や指示を待っているだけでなく、自分から「私にやらせてください」「手伝えることはありませんか」といった声をかけ、率先して仕事をもらいにいくことも大切です。こうして、 仕事に対する意欲や自主性を示していけば、上司からの信頼を取り戻せる 可能性もあるでしょう。
仕事に対する意欲や積極性を示す
たとえ小さな仕事であっても、正確さや質の高さ、効率性を追求し、ミスが多ければ作業手順などを見直して、仕事への信頼を得られるように心がけましょう。頼まれればどんな仕事でも快く受け、 仕事に対する意欲や積極性、前向きな姿勢を示すことで、上司や同僚からの評価や信頼度もアップ していくはずです。
部署異動を願い出る
上司や同僚との相性が悪かったり、部署の業務内容が自分の適性に合っていない
など、社内ニートになった理由が会社にある場合、部署移動や配置転換を願い出ることもひとつの方法です。自分の能力や経験が生かせるセクションに異動できれば、社内ニートの立場から脱して活躍できる可能性もあります。
また、パワハラなどで不当な立場に置かれている場合、自分で解決することは難しいため、
信頼できる上司や先輩、人事担当者に相談
して、早急に対策を講じてもらいましょう。
仕事に役立つ資格を取得する
時間を持て余している社内ニートにとって、資格取得などの自己投資に励むことは絶好のチャンスです。 専門知識やスキルアップを周囲に証明する ことにつながるため、新しい業務や重要な仕事を任されるきっかけになる可能性があります。もし資格を取得しても社内ニートからの脱出が難しく、 転職活動をすることになった場合は資格が有利に働く でしょう。現在の部署や仕事で役立つもの、転職に有利な汎用性の高い資格を選んで挑戦してみましょう。
思い切って転職を検討する
自分なりに努力しても、部署異動しても状況が変わらない場合、思い切って転職を検討してみましょう。現在の環境を一度リセットし、 自分の能力を発揮できる新たなステージで、将来のキャリアプランを再構築 するのも有効な選択肢のひとつです。ただ、実務経験やスキルが乏しい社内ニートからの転職は、年齢を重ねるほど難しくなっていきますので、思い立ったらできるだけ早く行動に移しましょう。
まとめ
ご紹介したように、社内ニートが直面する現実は厳しく、その立場が続くことで将来的なリスクも高くなっていきます。自分に非があれば努力して改善することはもちろん、会社に問題があれば異動などの対応策を講じ、現状から早急に抜け出すことが肝要といえるでしょう。
また、どう頑張っても社内ニート状態が解消されないのであれば、我慢して留まる必要はありません。転職を視野に入れて早めにアクションを起こし、自身の可能性を広げる新たなキャリアをスタートさせましょう!
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