期間工はラクで、稼げる？　働きやすい期間工の仕事を徹底厳選！

働き方改革や時代の変化によって働き方の選択肢が増えている今日、20〜30代の若い世代を中心に目標や夢を叶えるための資金をつくるため、期間を決めて期間工として集中的に働く人が増えています。

実際に憧れのバイクを購入する夢を叶えるため、待遇（稼ぎ）のよいメーカーを期間工として渡り歩き、3年で300万円超の貯金を実現した人もいます。

あらためていうまでもなく、期間工は「働く（雇用）期間が決められている」「メーカーに直接雇われる契約社員」といった雇用形態の仕事ですが、夢を叶えるためにこれから期間工として働きたいと考えている人にとっては、働く期間が決まっているからこそ、自分に適した仕事や、精神的・肉体的につらくない仕事を選びたいものですね。

今回はさまざまな口コミや体験談をもとに、働きやすいと評判のメーカーや業種や、タイプ別に適した期間工探しのコツを解説します！

あなたにとっての目標や夢はなんですか? 100万円、または300万円を短期で貯めて留学する、世界を旅する、新居の頭金や車やバイク、憧れのブランド品の購入費用に充てるetc.……と夢や目標はさまざまですが、最近は目標を達成するために「稼ぎのよい期間工」を選択する若者や女性が増えています。

大手企業に勤める25歳の正社員と比較しても、同年齢の期間工のほうが稼ぎがよく、短期でまとまった金額を稼げるといわれていますが、その大きな理由は、そもそもの時給がよいことに加え、「入社祝い金」「報奨金」「慰労金」などが支給される手厚い制度によります。

さらに、目標額の貯金をするために1年間など期限を決めて期間工として働く人の場合、家具・テレビ付きの無料の寮に入居し、日々の食事は安価な社員食堂で済ませるなど生活費や食費を抑える工夫をすることで、多くのケースで目標を実現しています。

雇用主のメーカーや工場は滞りなく生産するために、さまざまな高待遇を提供することで人材確保に注力していますが、今日の日本のメーカー・工場において期間工はなくてはならない存在であり、働く側がしっかり比較検討し、自分に最適の働き口を選択できれば、「ラクな期間工の仕事」や「自分にぴったりの期間工の仕事」にめぐりあえる確率もグンと高まるといえるでしょう。

さまざまな業種・メーカー・工場で今日もたくさんの期間工が活躍していますが、ほとんどの従業員が男性でしめられた職場がある一方、女性が多数活躍している職場もあり、メーカーや工場によって職場の雰囲気や男女比率、仕事内容はさまざまです。

自分に最も適した職場と出会うためにも、期間工の仕事を探している人は、次の5つの項目をチェックし、該当する項目について理解を深めることが、自分に適した期間工探しの成功の秘訣になります。

【01】　　高待遇と評判の、期間工が多数活躍する業種を知りたい
【02】　　さまざまな待遇を活用して、短期で稼げる期間工の仕事
【03】　　人づきあいが苦手。コツコツ作業する仕事の期間工
【04】　　生活費を抑えるため、寮や食堂を利用できる期間工の仕事
【05】　　未経験者や女性が多数活躍している期間工の仕事

「入社祝い金」「報奨金」「慰労金」「家具・テレビ付きの無料寮」「社員食堂」「福利厚生」「社会保障完備」など、制度や福利厚生の充実度で抜きん出ているのが自動車メーカーです。実際に、自動車メーカーで働く期間工にはリピーターとして活躍する人が多く、「社員登用制度」を利用して社員に採用された人もいます。

また、EVシフトによって新型モデルが続々と販売される自動車メーカーでは、人材確保の競争が激しくなっているため、「家族手当て」「食費手当て」などの独自の手当てや待遇を提供しているケースや、寮費が無料だけでなく「家具付き・光熱費無料」などの厚待遇をうたうケースも増えています。

当然、採用された工場によって業務内容は異なりますが、自動車メーカーで働く期間工は単純に「待遇が手厚い」というわけではなく、ある程度仕事が大変だからこそ時給や待遇がよい……と考えておくことが大切です。

【01】で「自動車メーカー」が期間工の待遇・制度の充実面で抜きん出ていることをご紹介しましたが、短期でしっかり稼ぎたいという希望をもつ人にとって、自動車メーカーは最適の職場になる可能性が高いといえます。早速、自動車メーカーごとにどのような特徴があるのかを見ていきましょう。

多数の期間工が活躍している「トヨタ自動車」では、「入社手当」「期間満了金」等に対する期間工の満足度が高く、高収入を稼げるといわれています。さらに、期間工から正社員への登用率が高さも際立っていて、実際に期間工から社員に登用された割合は、自動車業界でもトップクラスの実績を誇ります。

手厚い「満了慰労金」で知られるのが「三菱自動車」です。「三菱自動車」では期間工の最長期間である2年11カ月を勤務した場合、6カ月ごとに約50万円の慰労金が支払われます。この金額（制度）は、他の自動車メーカーの「慰労金」と比較すると高水準の支給額になっています。

神奈川・横浜・栃木・福岡などさまざまな地域で期間工を募集している「日産自動車」では、関東に在住する人が「九州で働いてみたいな」と思ったときも、Web面接ですぐに応募することが可能です。さらに「日産自動車」では、入社祝い金（25万円程度）の制度も用意している（入社のタイミングによる）ので、この入社祝い金を新生活の準備費用に充て、新天地で期間工としてスタートをきる人も多数います。

自動車メーカーの期間工というと、まだまだ男性をイメージする人も多いと思われますが、昨今の自動車メーカーでは数多くの女性も期間工として活躍しています。なかでも女性におすすめのメーカーが「マツダ」です。「マツダ」の期間工は他メーカーより残業が少ないとされるうえ、食堂や大浴場などもの生活面でのサーポートも充実。さらに、プライバシー・セキュリティ対策に配慮した女性専用寮が完備されている点も、女性にとってうれしいポイントになっています。

期間工の仕事のなかでも、シンプルな機械操作や軽荷物の運搬、製品検査、部品の組み立て・取り付けなどの業務は、基本的に黙々と作業することが多く、基本的に人づきあいを必要としません。自動車メーカー、精密機器メーカー、電子・医療機器メーカー、食品メーカーなどでこうした軽作業を主に担当しているのが期間工です。

「人づきあいが苦手」「コツコツ作業する仕事につきたい」という希望をもつ人は、求人情報や募集要項に「初心者・未経験者OK」と謳われた職場を選択することで、ミスマッチなく安心して働ける可能性が高まります。

ただし、働く前に「黙々と仕事に従事したい」と希望していても、それが数カ月、1年、2年と続くと、逆に精神的にキツくなることもあります。期間工の仕事は単純作業や軽作業の割合が高いぶん、最初はラクだと感じても、環境や時間゛が経過することで、仕事の「キツさ」や「ラクさ」は変化すると心得ておきましょう。

地方に展開する大規模工場では「マイカー通勤OK」のところが多く、そうした工場では、「新築寮」「寮費無料」「家具家電付き寮」「水光熱費無料」「食堂等での食事付き」などの制度を完備するところも珍しくありません。また、温泉が湧き出る地域に展開する工場などでは、共同浴場が温泉という贅沢なケースもあり、雇用主は人手を確保するため、従業員の疲れを癒すためさまざまな工夫を凝らしています。

「寮」は一般的に、ワンルームタイプと集合寮に大別されますが、ワンルームタイプは、民間のアパートやマンションを雇用主が借り上げていることが多く、生活に必要な冷蔵庫、冷暖房、家具、カーテンなどの基本アイテムが完備されている場合、生活準備費用を最小限に抑えることが可能です。

集合寮は、プライバシーの確保された個室と共用部の風呂・トイレなどがあり、寮内で生活が完結できるようになっているケースが多いといえますが、場合によっては2人以上の相部屋になることもあります。生活費や食費を抑えてしっかり貯金したい人は、共用部の食堂で食事を無料提供しているところもあるので、そちらもしっかりチェックするようにしましょう。

女性や工場勤務未経験者が比較的安心して働けると評判なのが「部品系メーカー」です。ここでは「アイシン」「デンソー」「トヨタ紡織」「ジヤトコ」をピックアップします。