車通勤のメリット・デメリット|電車通勤との比較や交通費についても解説
2026/2/25 更新
車通勤とは、自家用車で会社に出勤することを指しますが、電車・バス通勤と比べてどちらがよいのか気になる方もいるのではないでしょうか。今回は、車通勤や電車・バス通勤それぞれのメリット・デメリットや、車通勤にかかる交通費などをわかりやすく解説します。
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■目次
- 1.車通勤のメリット5つ
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①通勤時間の自由度が高い
②満員電車のストレスを受けない
③天候の影響を受けにくい
④駅から離れた職場にも通いやすい
⑤感染症リスクを配慮しやすい
- 2.車通勤のデメリット3つ
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①渋滞に巻き込まれる可能性がある
②交通事故に遭うリスクがある
③車の維持費がかかる
- 3.車通勤と比較したときの電車・バス通勤のメリット・デメリット
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①メリット
②デメリット
- 4.車通勤と電車・バス通勤どっちを選ぶべき?
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①車通勤がおすすめな人
②電車・バス通勤がおすすめの人 - 5.車通勤で交通費は支給される?
- ①車通勤の交通費の決まり方
- 6.車通勤する際に確認すべきポイント
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①職場で車通勤が許可されているか
②自宅や職場に駐車場があるか
③通勤にかかるトータル費用はいくらか
- 7.車通勤が向いている仕事
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①深夜・早朝シフトがある仕事
②業務で車を多用する仕事
③駅から遠い郊外の仕事
- 8.まとめ
車通勤のメリット5つ
自分が持っている車を活用できる車通勤には、多くのメリットがあります。ここでは、車通勤の主なメリットを5つ紹介します。
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車通勤のメリット5つ
1.通勤時間の自由度が高い
2.満員電車のストレスを受けない
3.天候の影響を受けにくい
4.駅から離れた職場にも通いやすい
5.感染症リスクを抑えやすい
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①通勤時間の自由度が高い
車通勤は公共交通機関の時刻表に縛られず、 自分のペースで出発・帰宅時間やルートを選べるため、自由度が高い 点が特徴です。
少し早めに出て渋滞を避けたり、遅らせて混雑時間帯を外したり、自分で通勤リズムを調整できます。
また、公共交通機関の場合、「1本逃すと遅刻」というプレッシャーがありますが、車であれば柔軟なルート選択で時間調整ができるため、時間的余裕を感じやすいです。
②満員電車のストレスを受けない
車通勤の場合、ラッシュ時の混雑や人との密着・遅延など、電車特有の強いストレス要因から解放されます。
一部の海外調査では、臨戦態勢の戦闘機のパイロットや機動隊の隊員よりも、会社に通勤する人の方が強いストレスを感じると指摘されています。
車内は基本的に自分だけの空間なので、 見知らぬ人と密着したり押し合わされることがなく、身体的なストレスが大幅に軽減される点が特徴です。
③天候の影響を受けにくい
車通勤は傘をさしたり濡れて服が乱れたりする心配がなく、 駐車場からオフィスまで短時間で移動できるため、出社時の身だしなみを保ちやすいです。
夏の猛暑や冬の極寒で駅まで歩く必要がない上、車内エアコンで常に適温を保てるため、体調不良や熱中症のリスクを抑えられます。
強風で髪が乱れたり転倒したりする心配もなく、特に女性や高齢者にとって心理的な安心感が大きいです。
④駅から離れた職場にも通いやすい
工場や建設現場、研究施設など、 駅から20~30分以上かかる場所でも、車であれば直接駐車場近くまで行ける ため、通勤時間が短縮され実質的な負担が軽減されます。
また地方や工業団地では電車・バス本数が少なく待ち時間が長いですが、車なら自分のタイミングで出発でき、到着時間が安定するでしょう。
⑤感染症リスクを配慮しやすい
特に通勤ラッシュで混雑した電車・バスでは、周囲の咳や会話による感染リスクが高いとされています。
そのためコロナ禍以降は、自由に換気ができたり、すぐに消毒できたりする車通勤を選択する人が増えたと考えられます。
車通勤の場合、 車内清掃やアルコール消毒、マスク着用を自分のペースで徹底でき、出社前の体調管理もしやすい点も特徴です。
車通勤のデメリット3つ
車通勤はさまざまなメリットがある一方で、いくつかデメリットも存在します。ここでは、車通勤をすることで感じるデメリットを3つ解説します。
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車通勤のデメリット3つ
1.渋滞に巻き込まれる可能性がある
2.交通事故に遭うリスクがある
3.車の維持費がかかる
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①渋滞に巻き込まれる可能性がある
通勤時間帯のラッシュ時に 交通量増加や事故・工事などで道路が詰まりやすく、到着時間が予測しにくいデメリットがあります。
また朝の通勤ラッシュや雨天時は渋滞が悪化しやすく、帰宅後も長引くため、家族と過ごす時間や趣味が削られやすいです。
特に都市部では主要道路が混雑しやすく、長距離通勤になるほどこのリスクが高まる点には注意しましょう。
②交通事故に遭うリスクがある
毎日道路を走行することで他車・歩行者・自転車との衝突や単独事故の可能性が生じ、 公共交通機関利用より個人責任が重くなります。
2023年に行われた警察庁交通局の調査によると、 人口10万人あたり250件の事故が発生 しているという結果が出ています。
マイカー通勤中の事故は使用者責任を問われやすく、企業側も安全教育を義務付けられるケースも珍しくありません。
③車の維持費がかかる
ガソリン代・保険料・税金・車検・メンテナンスなどの継続的な出費が発生し、公共交通機関の定期券より家計負担が増えることがある点には注意が必要です。
コンパクトカーで年間走行1万kmの場合の年間維持費の例を下記に示します。
| 内訳 | 費用 | 備考 |
|---|---|---|
| ガソリン代 | 約10万円 | レギュラー価格150円/L・年間1万km走行・燃費15km/Lの場合 |
| 自動車税・重量税 | 約5万円 | 車両重量は1トン~1.5トン以下(本則税率)・エコカー減税対象の場合 |
| 任意保険 | 約10万円 | 26歳・車両保険ありの場合 |
| 法定点検・消耗品 | 約2万円 | 12ヶ月点検 |
| 駐車場代 | 約3万円 | 東京都足立区の場合 |
| 合計 | 約30万円 | - |
電車通勤の交通費が月に1万円前後(=年間12万円)と考えると、車通勤の方が費用がかかる計算になります。
車通勤と比較したときの電車・バス通勤のメリット・デメリット
車通勤と比較されることが多いのが、電車・バス通勤です。
ここでは、車通勤と比較した電車・バス通勤のメリット・デメリットを解説します。どっちが自分に向いているかの参考にしてください。
メリット
車通勤と比べた電車・バス通勤のメリットは以下が挙げられます。
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車通勤と比較したときの電車・バス通勤のメリット
●通勤時間が比較的読みやすい
●移動中に別の作業ができる
●日常的に体を動かす機会が増える
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電車・バス通勤は車通勤に比べて、 通勤スケジュールが安定しやすく、移動時間を有効活用できる点で強みがあります。
デメリット
車通勤と比較したときの電車・バス通勤のデメリットは以下のようなものが挙げられます。
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車通勤と比較したときの電車・バス通勤のデメリット
・人混みによるストレスが大きい
・時刻表に合わせて行動する必要がある
・乗り換えや移動の負担がかかる
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電車・バス通勤は車通勤に比べて、 人混みやスケジュール制約によるストレスが課題となり、柔軟性が低い 点が主なデメリットです。
車通勤と電車・バス通勤どっちを選ぶべき?
車通勤と電車・バス通勤のどっちを選ぶかは、会社の規定や個人の交通事情、地域性、ライフスタイルによって異なるため、一概に優劣はありません。
ここでは、それぞれおすすめの人について解説します。どちらにするべきかお悩みの方は参考にしてみてください。
車通勤がおすすめな人
車通勤がおすすめなのは、以下のような人です。
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車通勤がおすすめの人
●職場が駅から遠い・地方で働いている人
●満員電車・天候ストレスを避けたい人
●荷物が多く柔軟なスケジュールが必要な人
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車通勤は、 公共交通機関が不便な環境や柔軟性を重視する人に特におすすめ です。
電車・バス通勤がおすすめの人
電車・バス通勤がおすすめなのは、以下のような人です。
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電車・バス通勤がおすすめな人
●都市部の駅近オフィスに勤務している人
●通勤時間を有効活用したい人
●車の維持費を払いたくない人
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電車・バス通勤は、 都市部在住や運転負担を避けたい人に特におすすめです。
車通勤で交通費は支給される?
車通勤の交通費(通勤手当)は、会社の規定次第で支給されます。
ただし、公共交通機関のように定期代全額支給されるケースとは異なり、
非課税限度額内で距離に応じた固定額が一般的です。
車通勤を認めている多くの企業では、ガソリン代や距離単価を基に、月額計算して支給します。
自分の会社の通勤手当がどのように算定されているか、会社の規定を確認しておきましょう。
車通勤の交通費の決まり方
ここでは、一般的な車通勤の交通費の決まり方を解説します。
国税庁規定では、片道距離に応じた月額上限が定められており、これを超えると課税対象となります。
| 片道の通勤距離 | 1ヶ月あたりの非課税限度額 |
|---|---|
| 2km未満 | 全額課税 |
| 2km以上10km未満 | 4,200円 |
| 10km以上15km未満 | 7,300円 |
| 15km以上25km未満 | 13,500円 |
| 25km以上35km未満 | 19,700円 |
| 35km以上45km未満 | 25,900円 |
| 45km以上55km未満 | 32,300円 |
| 55km以上 | 38,700円 |
支給方法は、 上限内での一律額支給や距離区間別支給、または「往復距離×出勤日数×ガソリン単価÷燃費」といった計算式が用いられるのが一般的です。
車通勤する際に確認すべきポイント
新入社員や転職を機に、車通勤を検討している人も多いでしょう。ここでは、車通勤する際に確認すべきポイントを解説します。
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車通勤する際に確認すべきポイント
●職場で車通勤が許可されているか
●自宅や職場に駐車場があるか
●通勤にかかるトータル費用はいくらか
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職場で車通勤が許可されているか
職場で車通勤を始める際は、まず会社の就業規則や人事・総務部に許可を確認することが必須です。
人事・総務に「マイカー通勤を希望」と連絡し、就業規則の該当規定を確認しましょう。
許可がないまま通勤すると、事故時の労災証明や使用者責任を巡って、トラブルが発生する可能性があります。
自宅や職場に駐車場があるか
車通勤では、自宅と職場の両方に十分な駐車場スペースが確保できるかを事前に確認することが重要です。
自宅に駐車場がない場合は、近隣の月極駐車場を探し、距離による追加ガソリン費を試算しておく必要があります。
駐車場不足で路上駐車や違法駐車になると、罰金や懲戒などのリスクが生じる ため注意が必要です。
通勤にかかるトータル費用はいくらか
車通勤のトータル費用は、ガソリン代や交通手当を差し引いた後の自己負担額、駐車場代、保険、メンテナンス費用などを合計し、電車定期代と比較して判断する必要があります。
さらに、都心部の場合の駐車場代は高めになるなど変動要素もあるので、 試算アプリで1年間の費用をシミュレーションしておくと良いでしょう。
車通勤が向いている仕事
車通勤は自動車を利用する特性上、向いている仕事・向いていない仕事があります。
ここでは、車通勤が向いている仕事を3つ解説します。
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車通勤が向いている仕事
●深夜・早朝シフトがある仕事
●業務で車を多用する仕事
●駅から遠い郊外の仕事
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深夜・早朝シフトがある仕事
車通勤は、深夜・早朝シフトがある仕事で 公共交通機関の便が悪い場合に特に向いており、時刻表に縛られず柔軟な出退勤が可能です。
具体的な職種例は、以下のとおりです。
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深夜・早朝シフトがある仕事
●工場・製造業:夜勤明け早朝退勤や深夜ライン作業
●介護・看護:施設の夜勤シフトで終電後の帰宅
●飲食・コンビニ:深夜クローズや早朝仕込み
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工場や介護、医療、飲食店、警備など、24時間稼働の職種では顕著なメリットといえるでしょう。
業務で車を多用する仕事
車通勤は、 業務で車を多用する仕事(営業・配送・点検など)で特に向いており、社用車とマイカーを使い分けやすいため、業務効率の向上につながります。
営業職やルートセールス、設備メンテナンスでは取引先訪問前に出社する必要がなく、自宅から直接現場へ移動可能である点がメリットです。
また公共交通では乗り換えや荷物運びが非効率なのに対し、車ならサンプル・工具を積んで柔軟対応できます。
駅から遠い郊外の仕事
車通勤は、駅から遠い郊外の仕事、特に工場勤務や製造業の人におすすめです。
工業団地や郊外工場は都市部から離れた場所に位置し、電車・バスの本数が少なく待ち時間が長い傾向があるため、車なら直線ルートで直接駐車場近くまでアクセス可能です。
また 残業後の最終便不安がなく、交代制シフトにも柔軟に対応可能で、製造ラインの生産性向上につながります。
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まとめ
車通勤には、通勤時間の自由度が高いことや満員電車・天候によるストレスを受けにくいといったメリットがある
一方で、渋滞や交通事故に巻き込まれる可能性がある、車の維持費がかかるなどのデメリットも存在します。
車通勤と電車・バス通勤のどっちが良いかは、会社の規定や個人の交通事情、地域性、ライフスタイルによって異なります。
深夜・早朝シフトがある仕事や工場勤務・製造業の仕事を考えている人は、車通勤を選択してみるのも良いでしょう。
