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経理とはどんな仕事?財務・会計との違いや仕事内容、必須スキルを解説

経理とはどんな仕事?財務・会計との違いや仕事内容、必須スキルを解説

2026/1/23 更新

経理とは、会社で発生するお金の流れを把握し、それを数字として記録・管理する役割を担う職種です。しかし、具体的にどのような仕事をするのか、イメージしにくい方もいるのではないでしょうか。今回は、経理の仕事の特徴や財務・会計との違い、必要なスキルなどを紹介します。

  1. ■目次
    1.経理とはどんな仕事?
    ①財務・会計・簿記との違い
    2.経理の仕事内容
    ①毎日行う仕事
    ②毎月行う仕事
    ③決算期に増える仕事
    ④1年に1回行う仕事
    3.経理の仕事内容は会社規模・業種によって異なる
    ①会社規模の違い
    ②業種の違い
    4.経理の仕事のやりがい
    ①経営層と連携して全社目線で仕事ができる
    ②決算期や期末の区切りごとに達成感が得られる
    ③数字に関する専門性が身につく
    5.経理職の平均年収
    6.経理の仕事に必要なスキル
    ①簿記や会計の知識
    ②Excelや会計ソフトなどのITスキル
    ③コミュニケーション能力
    7.経理に向いている人の特徴
    ①几帳面で細かい作業が得意
    ②ルールや締め切りを守れる
    ③数字への苦手意識がない
    8.経理の仕事に未経験から就職する方法
    ①経理に役立つ資格を取得する
    ②未経験歓迎の求人に積極的に応募する
    ③経理職の求人が豊富な転職サイトを使う
    9.まとめ

経理とはどんな仕事?

経理とはどんな仕事?

経理は、 企業で発生したあらゆる「お金の動き」を数字として残し、整理したうえで経営に役立つ形にまとめる役割 を担います。

売上や仕入、経費、給与などを記録し、「今いくら儲かっているか」「資金は足りているか」といった状況を可視化するのが主な仕事です。

財務・会計・簿記との違い

経理と混同されがちな職種に、財務・会計・簿記が挙げられます。

どれも「お金」を扱う点は共通していますが、目的や役割、実際に行う業務内容はそれぞれ異なります。

項目 簿記 会計 財務
目的 取引を正確に記録・整理する 財務状況を社内外に報告する 将来を見据え資金を管理・調達・運用する
仕事の中身 仕訳・帳簿記入・集計などの実務スキル 決算書作成・経営分析・報告資料作成 資金繰り表・予算策定・融資交渉・投資判断
ゴール 正しい帳簿を作る 正しい財務諸表や報告書を出す 会社が資金面で安定・成長できる状態にする

実務での関係性として、 簿記は「土台となる技術」で、経理担当者が日々使う道具にあたります。

会計は、その簿記データをまとめて「会社の状態を見える化・報告」する枠組みであり、財務はその結果を踏まえて「お金の攻め・守りの戦略」を考える仕事です。

経理の仕事内容

経理の仕事内容

経理の仕事内容には、毎日・毎月・年に1回行う仕事に加えて決算期に増える仕事があります。ここでは、各タイミングごとに経理が何をするのか概要を解説します。

毎日行う仕事


経理が毎日行う業務は、その日の取引を漏れなく記録し、会社のお金の状態を正確に把握することです。

  1. 日次業務の内容
    ●現金や預金(現預金)の入出金管理
    ●伝票作成やデータ入力
    ●経費精算や領収書処理
    ●売掛金や買掛金の確認
    ●小口現金管理

月次決算や年次決算の土台になるため、小さなミスも放置しない丁寧さが求められます。

毎月行う仕事


経理の主な月次業務は、1か月分の取引を締め、業績や支払・入金状況を整理することです。

月初〜月の前半(1〜15日程度) ・現金、預金、売掛金、買掛金など各勘定科目の残高確認
・減価償却費や前払費用、未払費用など、月次決算のための調整仕訳入力
・月次試算表、月次損益の作成
月の後半〜月末(16日〜月末程度) ・支払予定一覧の作成、支払内容のチェック
・振込データや口座振替データの作成、銀行への手続き
・給与計算、源泉所得税や社会保険料の処理

月初〜中旬に締めと分析を行い、月末に請求と支払い業務を行うイメージです。

決算期に増える仕事


決算期は1年分の経理の総仕上げをするタイミングで、普段の月次業務をより細かく、厳密に行う必要があります。

決算期に増える主な仕事の概要は、以下のとおりです。

  1. 決算期に増える主な仕事
    ●棚卸や残高確認の強化
    ●決算整理仕訳
    ●決算書類の作成
    ●税金の計算や申告準備
    ●関連資料の作成や対応

「残高の最終確認 → 決算書作成 → 税金計算・申告」という流れが基本です。

1年に1回行う仕事


経理が年に1回必ず対応する大きな仕事は、「年次決算」「税金関係の年次業務」「年末調整・法定調書」などです。

3月決算の会社を例に「何月に何をやるか」がイメージしやすいようにまとめました。

年1回レベルの主な経理業務
4月 年次決算の本格作業(決算整理仕訳、決算書作成の仕上げ)
5月 法人税、地方税、事業税、消費税などの確定申告と納税
6月 株主総会の準備、開催
7月 源泉所得税の年2回納付特例を使う場合の上期分納付
8月 法人税や消費税などの中間申告、中間納付
9月 固定資産税の第2期分納付※自治体により異なる
10月 決算に向けた資料の整理、仮払金や未処理項目の精査
11月 法人税や消費税の中間申告、年末調整の準備
12月 年末調整、個人住民税関連の対応
1月 償却資産の申告、法定調書、給与支払報告書、支払調書などの作成、提出
2月 固定資産税の納付、決算に向けた最終準備
3月 実地棚卸、当期の取引の締め

経理の仕事内容は会社規模・業種によって異なる

経理の仕事内容は会社規模・業種によって異なる

ここまで経理の仕事内容について解説しましたが、実際には会社の規模や業種によって異なります。

会社規模の違い


経理の仕事内容は「どの規模の会社で働くか」でかなり変わります。

規模別に見た経理の仕事内容のイメージは、以下のとおりです。

小規模、中小企業 経理の仕事以外にも総務や人事まで幅広く行う
大企業、上場企業 担当領域で専門性の深い仕事を行う
スタートアップ、ベンチャー 経理体制そのものを作る

会社規模が大きいほど経理に携わる人数も多い傾向があるため、担当領域が細かく分担される場合があります。

一方、規模が小さい会社では 経理を含めた事務作業を一人もしくは少人数で行うケースが多いです。そのため、業務量が多くなる可能性がある点はあらかじめ押さえておきましょう。

業種の違い


経理の基本サイクル(日次・月次・年次)はどの業種でも同じですが、 「何をどこまで細かく見るか」「どの勘定科目が重いか」は業種ごとに変わります。

例えば、製造業なら「原価計算・在庫」、小売業なら「売上・仕入と在庫」、金融業なら「金融商品の評価・為替」など、重点的に扱うテーマが異なります。

経理の業務が業種で変わる主な理由は、 事業のビジネスモデル(物を作る、売る、サービスを提供する、お金そのものを扱うなど)と、それに伴う会計処理のルールが異なるためです。

経理の仕事のやりがい

経理の仕事のやりがい

経理の仕事に興味はあるものの、具体的にどんなやりがいがあるのか気になる人も多いのではないでしょうか。ここでは、経理のやりがいを紹介します。

  1. 経理の仕事のやりがい
    ●経営層と連携して全社目線で仕事ができる
    ●決算期や期末の区切りごとに達成感が得られる
    ●数字に関する専門性が身につく

経営層と連携して全社目線で仕事ができる


経理は数字の専門家として、経営層と連携しながら会社全体の方向性を考えられるポジションです。

単なる入力作業にとどまらず、 全社目線で事業を支える役割を持つ点が大きなやりがいにつながります。

また、経理には売上や原価、人件費、投資、借入など、会社全体のお金の情報が集まります。

そのため、「どの事業が利益を出しているか」「どこにムダが多いか」などを客観的な数字で把握でき、会社の現状と課題を俯瞰して見られる立場です。

決算期や期末の区切りごとに達成感が得られる


経理は締め切りで区切られる仕事なので、「やり切った!」と感じるタイミングがはっきりしています。

特に月次決算、四半期決算、年次決算のたびに、 区切りごとの達成感を得やすいのが特徴です。

決算期には業務量もプレッシャーも増えますが、期日通りに数字をまとめて決算を完了させた瞬間、強い達成感と開放感を感じる人が多いでしょう。

数字に関する専門性が身につく


経理の仕事は数字を扱うプロフェッショナルとして、簿記・会計・税務の専門知識が体系的に身につく点に大きなやりがいがあります。

経理では仕訳入力から決算書作成まで、簿記のルールを日常的に使いこなします。

その結果、貸借対照表や損益計算書の意味を深く理解し、 会社の財務状態を読み解く力が自然と養われる でしょう。

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経理職の平均年収

経理職の平均年収

経理職の年収は、経験年数や役職、企業規模によって大きく異なります。厚生労働省の職業情報提供サイトによると、経理に関する代表的な職種の平均年収は以下のとおりです。

職種 平均年収
経理事務 509.3万円
経理課長 917.2万円
公認会計士 856.3万円

上記は正社員だけでなく、フリーランスやパートタイマー、契約社員も含めた全国平均です。経験や会社によっても異なるため、参考として押さえておきましょう。

経理の仕事に必要なスキル

経理の仕事に必要なスキル

経理の仕事につくためには、いくつかのスキルが重視されます。ここでは、経理の仕事に必要なスキル3つを紹介します。

  1. 経理の仕事に必要なスキル
    ●簿記や会計の知識
    ●Excelや会計ソフトなどのITスキル
    ●コミュニケーション能力

簿記や会計の知識


経理の仕事では、簿記と会計の知識が基盤となり、日々の取引記録から決算書作成までを支えます。

簿記は取引を 「借方・貸方」のルールで仕訳、記録する技術で、経理の基本スキルです。

主に下記のような資格が役に立ちます。

  1. 経理で役に立つ資格
    ●日商簿記(1級、2級、3級)
    ●MOS(Microsoft Office Specialist)
    ●経理・財務スキル検定(FASS検定)

会計は 簿記データを基に会社の財務状況を分析、報告するもので、貸借対照表(BS)や損益計算書(PL)の読み解きが中心です。

Excelや会計ソフトなどのITスキル


経理の仕事では、Excelと会計ソフトのITスキルが業務効率化と正確性の基盤となります。

Excelは経理において伝票入力や残高管理、レポート作成に欠かせません。VLOOKUP、SUMIF、IF関数やピボットテーブルを使い、 大量データを集計・分析して月次決算の試算表を素早く作る力が求められます。

また、 freee、弥生会計、勘定奉行などのソフトで仕訳入力や残高確認、決算書出力を行うため、基本的な操作には慣れておくと安心です。

コミュニケーション能力


経理の仕事では、数字の正確性を支えるために、他部署や社外とのコミュニケーション能力が不可欠です。

経理は請求書確認や経費精算で、営業や購買などの部署から詳細を聞き出す機会が多く、 不明点を素早く明確に質問し、必要な資料をスムーズに集める力が求められます。

月次決算や予算案を経営陣に説明する際、複雑な数字を簡潔に伝えるスキルも必要です。

経理に向いている人の特徴

経理に向いている人の特徴

ここからは、経理に向いている人の特徴を3つ紹介します。

  1. 経理に向いている人の特徴
    ・几帳面で細かい作業が得意
    ・ルールや締め切りを守れる
    ・数字への苦手意識がない

几帳面で細かい作業が得意


経理の仕事は小さな数字のミスが会社全体に影響するため、几帳面で細かい作業が得意な人が特に向いています。

経理では 伝票入力や残高確認、決算書作成で、1円単位の数字を何度もチェックすることを求められる場合が多いです。

几帳面な人はルール通りにコツコツ進め、自然とエラーを防ぐ傾向にあるため月次・年次締めにおいて安定した作業ができるでしょう。

ルールや締め切りを守れる


経理の仕事は法定期限や社内スケジュールが厳格で、ルールや締め切りを守れる人が向いています。

経理では月次決算、年次決算、源泉所得税納付など、多くの締め切りが設定されています。

逆に 締め切り意識が低いと、スケジュール管理に苦労する場面も出てくるでしょう。

数字への苦手意識がない


経理の仕事は数字を日常的に扱うため、数字への苦手意識がない人が向いています。

売上、経費、税金などの数字を頻繁に計算・チェックするのが経理業務の特徴です。

そのため、 数字が苦手でない人ほどパターンや異常値に気づきやすく、ミスを防ぎながら効率的に作業できるでしょう。

経理の仕事に未経験から就職する方法

経理の仕事に未経験から就職する方法

転職を考えている人の中には「経理は未経験だけどチャレンジしてみたい」と感じている人も少なくないでしょう。ここでは、未経験から経理に就職するコツを解説します。

  1. 経理の仕事に未経験から就職する方法
    ・経理に役立つ資格を取得する
    ・未経験歓迎の求人に積極的に応募する
    ・経理職の求人が豊富な転職サイトを使う

経理に役立つ資格を取得する


経理未経験から就職する上で、簿記などの資格取得は基礎知識の証明として最も効果的です。

未経験の場合は、 「簿記3級→2級」のステップで学習を進めるのが一般的です。

簿記2級以上で月次決算レベルの理解を示し、経理事務パスポート(PASS)検定やFASS検定をプラスすると補助業務からスタートしやすくなります。

未経験歓迎の求人に積極的に応募する


経理未経験の方は、「未経験歓迎」と記載がある求人へ積極的に応募しましょう。

特に中小企業や税理士事務所では慢性的な人手不足が課題となっている場合が多いことから、 「未経験OK・研修あり」の求人も一定数あり、実務未経験からでも挑戦しやすい環境が整っています。

また、派遣会社経由ならデータ入力からスタートできる場合も多いです。経験を積むことで月次業務へステップアップでき、正社員化につながるケースもあります。

経理職の求人が豊富な転職サイトを使う


経理未経験から就職する上で、経理職求人が豊富な転職サイトを活用すると、効率的にマッチする求人を見つけられます。

転職エージェントなら、 応募書類添削や面接対策、求人紹介など手厚い支援をキャリアアドバイザーにサポートしてもらうことも可能です。

なお、日総工産<工場求人ナビ>では、経理を目指す方向けのお仕事を掲載しています。気になる人は、以下のリンクからチェックしてみましょう。

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まとめ


まとめ

経理の仕事は、企業で発生したお金の動きを整理し、経営に役立つ形で可視化・管理する役割を担います。

几帳面で細かい作業が得意な人や、数字への苦手意識がない人は経理に向いているため、興味がある方はぜひチャレンジしてみてください。


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