ものづくりの仕事とは?種類や仕事内容、未経験から就職する方法などを解説
2025/8/30 更新
ものづくりの仕事には、伝統工芸からIT技術まで幅広い種類があります。そのため、具体的な仕事内容をイメージしきれない人も多いのではないでしょうか。今回は、ものづくりの仕事の全体像を解説したうえで、種類や仕事内容、未経験から就職する方法などをわかりやすく紹介します。
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■目次
- ●ものづくりの仕事とはどんなもの?
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・伝統工芸からIT技術まで幅広い
・女性の活躍推進も進んでいる
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●ものづくりの仕事の種類
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・製造系の仕事
・職人系の仕事
・IT系の仕事
・建設系の仕事
・クリエイティブ系の仕事 -
●ものづくりの仕事内容(製造業の場合)
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・材料の加工
・部品の組み立て
・製品の塗装
・完成品の検査
・出荷作業
- ●ものづくりの仕事の魅力
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・未経験でもOKの求人が多い
・需要が高く将来性も安定している
・仕事の成果が形として残る
- ●ものづくりの仕事に向いている人の特徴
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・ものを作るのが好きで熱意を持って取り組める
・手先が器用で細かい作業が得意
・地道な作業をコツコツと続けられる
- ●ものづくりの仕事に未経験から就職する方法
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・ものづくりに興味を持ったきっかけを深堀りする
・未経験者歓迎の求人を探す
・ものづくりの仕事の求人が多い転職サイトを使う
- ●まとめ
ものづくりの仕事とはどんなもの?
ものづくりの仕事とは、製品や部品を作り出す現場での業務全般を指します。また、単に物を作る作業だけでなく、より良い品質を目指して工夫や改善を重ねることも重要な役割です。
ものづくりの仕事は、目に見える製品を形にするために現場で手や道具を使い、日本の産業を支えています。
伝統工芸からIT技術まで幅広い
ものづくりの仕事の種類は、日本の伝統工芸から最新のIT技術まで多岐に渡ります。
代表的なものを以下にまとめました。
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ものづくりの仕事の具体例
●食料品製造業
●家具・装備品製造業
●プラスチック製品製造業
●なめし革・同製品・毛皮製造業
●パルプ・紙・紙加工品製造業
●金属製品製造業
●情報通信機械器具製造業
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参考:総務省「経済センサス‐基礎調査 産業分類一覧」
伝統工芸分野では、日本全国に240品目以上もの伝統工芸品が国に指定されており、漆器、陶磁器、織物、木工品、竹細工、金工品、和紙など、多様なジャンルにわたっています。
一方、IT技術を活用したものづくりは、ソフトウェア開発、インフラ構築、データ解析、AI開発、デジタル設計などの分野を含みます。
女性の活躍推進も進んでいる
ものづくりの仕事において、近年女性の活躍推進が加速しています。
経済産業省の資料「2024年版ものづくり白書(P.31)」によると、日本の女性研究者数の割合は1996年に9.3%だったのが、2023年には18.3%とほぼ2倍に増加しています。
女性研究者の増加は、女性がものづくりや理数系分野への関心を高める取り組みが進んでいる証拠です。
かつては男性中心と見られていた分野ですが、現在は製造業・建設・IT・職人・クリエイティブなど、ほぼすべてのものづくり分野で女性の進出が進んでいます。
ものづくりの仕事の種類
ものづくりの仕事は、分野によってさまざまな職種があります。ここでは、代表的な5つの分野とそれぞれの仕事例を紹介します。
製造系の仕事
製造系のものづくりの仕事は、原材料から製品を作り上げる現場作業に関わる職種を中心とした分野です。
製造業界の例としては以下のとおりです。
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製造業界の仕事例
●食品製造業
●自動車産業
●電気・電子部品産業
●金属加工産業
●プラスチック・ゴム製品産業
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分業制で工程ごとに担当が分かれることが多く、同じ作業を継続的に行う現場もあります。
職人系の仕事
職人系のものづくりの仕事は、伝統技術や手作業を活かして、高い専門性や独自の感性で製品や作品を作り出す職種です。
職人業界の例としては以下のとおりです。
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職人業界の仕事例
●陶芸家
●家具職人
●和紙職人
●花火師
●和菓子職人
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大きな特徴は、個々の職人が長年の修行や経験をもとに高度な技術を磨き、その道を極めている点です。
IT系の仕事
IT系のものづくりの仕事は、IT技術を使ってシステムやソフトウェア、Webサービス、アプリケーションなど、形の見える製品からサービスまで幅広く開発・提供する職種です。
IT業界の例としては以下のとおりです。
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IT業界の仕事例
●プログラマー
●セキュリティエンジニア
●データサイエンティスト
●CADオペレーター
●Webデザイナー
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製造現場のデジタル化や自動化、社会のDX(デジタルトランスフォーメーション)進展により、今後さらに需要が拡大することが予想されています。
建設系の仕事
建設系のものづくりの仕事は、住宅やビルといった建築物から橋、道路、水道など生活インフラの整備まで、人々の暮らしを支える構造物をつくる仕事全般を指します。
建設業界の例としては以下のとおりです。
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建設業界の仕事例
●大工
●左官
●鳶職(とびしょく)
●建築施工管理技士
●土木施工管理技士
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特徴としては、現場作業とマネジメント部門が密に連携し進行するチームワーク型の仕事である点です。
クリエイティブ系の仕事
クリエイティブ系のものづくりの仕事は、アイデアや感性、創造力を活かして新しい価値や表現を生み出す職種です。
クリエイティブ業界の例としては以下のとおりです。
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クリエイティブ業界の仕事例
●グラフィックデザイナー
●イラストレーター
●ファッションデザイナー
●ゲームクリエイター
●動画クリエイター
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個人の感性やセンスが反映されやすく、独自性やトレンドへの敏感さ、コミュニケーション力が重要視されます。
ものづくりの仕事内容(製造業の場合)
ものづくりの仕事は職種の中でも細かく仕事内容が分かれています。ここでは、特に製造業における仕事内容に何があるか解説します。
材料の加工
製造業における材料の加工は、原材料を対象として製品や部品の形に仕上げる重要な工程で、さまざまな加工方法があります。
具体的な加工方法は、以下のとおりです。
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加工方法の具体例
●切削加工
●研削加工
●プレス加工
●溶接加工
●成形加工
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加工方法の内容は、材料の種類・形状・求める精度・生産数量によって選ばれます。
部品の組み立て
製造業における部品の組み立ては、設計図やマニュアルに従って複数の部品を組み合わせて、完成品を作り上げる工程です。
例えば自動車の場合、エンジンやシャシー、内装部品などを順序よく組み立てて完成車を作ります。
組み立て作業は、ライン生産の流れの中で進み、作業のスピードと正確さが重要です。
また、異なる部品を適切に組み合わせるため、マニュアルや組立図面に基づき作業が行われます。
製品の塗装
製造業における製品の塗装は、製品の表面に塗料を塗布して色付けや保護、耐久性向上、さらには美観を整える工程です。
具体的な工程としては、「前処理」「塗料の塗布」「乾燥・焼付け」があり、脱脂などの前処理が塗装品質に直接影響します。
また、塗料の塗出量を調整し、求められる膜厚を正確に保持することも重要です。
完成品の検査
製造業における完成品の検査は、製造工程の最後の段階で完成した製品が設計や規格に合致しているかを確認する工程です。
主な業務内容としては「外観検査」「機能検査」「寸法検査」があり、製品の品質を保証し、不良品が顧客に届かないようにするために行われます。
検査方法は、全数検査(すべての製品を検査)と抜き取り検査(一部をサンプル検査)があります。
不良ゼロを目指す場合は全数検査が基本ですが、量産品の場合は工数が限られているため抜き取り検査をすることが多いです。
出荷作業
製造業における出荷作業は、製品を顧客に届けるために倉庫から製品を取り出し、検品、梱包し、発送する一連の業務プロセスです。
具体的な作業内容は以下のとおりです。
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出荷作業の工程
●受注処理・出荷指示
●在庫引き当て
●ピッキング
●検品
●梱包
●発送・積込
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出荷作業は正確かつ迅速に行うことが重要であり、誤出荷や発送漏れがないよう管理します。
近年は倉庫管理システム(WMS)やバーコードスキャンなどのIT技術を活用して効率化と品質向上も進んでいます。
ものづくりの仕事の魅力
ものづくりの仕事をしたいけれど、どんな魅力があるのか気になる人も多いのではないでしょうか。ここでは、ものづくりの仕事の魅力を3つ紹介します。
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ものづくりの仕事の魅力
●未経験でもOKの求人が多い
●需要が高く将来性も安定している
●仕事の成果が形として残る
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未経験でもOKの求人が多い
特に製造業において、未経験OKの求人が多いため、初心者がスタートしやすい環境が整っています。
研修やOJTを通じて必要な技術や専門的知識が身につき、スキルアップや資格取得支援が受けられる環境も充実しています。
また、製造ラインの作業はマニュアル化されていることが多いため、初めてでも段階的に仕事を覚えやすいのも特徴です。
需要が高く将来性も安定している
ものづくりの仕事は需要が高く、将来性も安定している点も魅力の一つです。
自動車・電機・食品・建設・インフラ・ITなど、生活に不可欠な製品やサービスを生み出すため、景気が変動しても一定のニーズがあります。
また、経済産業省の資料「2025年版ものづくり白書(P.21)」によると、製造業における34歳以下の若年就業者数は2002年の384万人から年々減少し、2024年には259万人となっています。
人材不足の進行が顕著であるため、今後も未経験者や若手、女性など幅広い層で積極採用の流れが続くでしょう。
仕事の成果が形として残る
仕事の成果が形として残る点も、ものづくりの仕事において非常に大きな魅力です。
自分の手や技術によって形ある製品や作品が完成し、それが目に見える形で残るため、達成感ややりがいを直接実感しやすいといえます。
また、職人系や製造系の仕事では、塗装の美しさや組み立ての精度、検査の厳格さなど、細かな作業の積み重ねが品質に表れるのも魅力の一つです。
ものづくりの仕事に向いている人の特徴
ものづくりの仕事にはさまざまな種類があり、幅広い働き方ができます。その中で、ものづくりの仕事で働くのに向いている人の特徴を3つ紹介します。
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ものづくりの仕事に向いている人
●ものを作るのが好きで熱意を持って取り組める
●手先が器用で細かい作業が得意
●地道な作業をコツコツと続けられる
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ものを作るのが好きで熱意を持って取り組める
ものづくりが好きで熱意がある人は、自分の手で何かを作り出すことに楽しさややりがいを感じられるため、困難な状況でも前向きに取り組めるでしょう。
また熱意があることで、品質向上のための地道な努力や新しい技術の習得にも積極的になれます。
ものづくりは時間と手間がかかるため、内から湧き上がる「好き」という気持ちが重要です。
手先が器用で細かい作業が得意
職人系の現場や精密部品の製造現場では、手先の器用さが求められ、経験を積むほど独自の技や感覚が磨かれていきます。
また製造業の組立や検査、職人技による加工などでは、ミリ単位以下の微調整や部品の組付け、はんだ付けなどの細かな作業も多いです。
手先が器用な人は、こうした作業を正確かつ効率よくこなすことができるので、ものづくりの仕事に向いているといえます。
地道な作業をコツコツと続けられる
製造業や職人系、IT・クリエイティブの現場では、同じ作業工程を繰り返し行ったり、熟練や精度向上に一定の時間がかかったりと、すぐには成果が見えづらい仕事がたくさんあります。
そのため、忍耐力や地道な努力を続ける力がものづくりの仕事では大きな武器になります。
ものづくりでは、「この1回だけならいいか」と手を抜かず、毎回同じ水準で丁寧に作業できる人が必要不可欠です。
ものづくりの仕事に未経験から就職する方法
転職を考えている方の中には「ものづくりの仕事は未経験だけどチャレンジしてみたい」と感じている方も少なくないでしょう。ここでは、未経験からものづくりの仕事に就職するコツを3つ解説します。
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ものづくりの仕事に未経験から就職するコツ
●ものづくりに興味を持ったきっかけを深堀りする
●未経験者歓迎の求人を探す
●ものづくりの仕事の求人が多い転職サイトを使う
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ものづくりに興味を持ったきっかけを深堀りする
ものづくりに興味を持った動機や背景を具体的に掘り下げて言語化しましょう。
面接や履歴書を通して、採用担当者に「本気で挑戦したい」という熱意を伝えるためです。
きっかけを深堀りするポイントは以下を参考にしてください。
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きっかけを深堀りするポイント
●なぜものづくりに関心を持ったのか振り返る
●自分がどんな場面にワクワクしたか具体例を挙げてみる
●ワクワクした経験が今の働きたい意欲にどうつながっているかを言語化する
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未経験者歓迎の求人を探す
未経験者歓迎の求人を積極的に探すことで、就職への近道につながります。
学歴・経験よりもやる気やポテンシャル重視の採用が多く、20代・30代の転職者、フリーター、第二新卒など幅広い層にチャンスがあります。
検品・組立・加工・オペレーター・ピッキングなどシンプルな軽作業から、現場で少しずつ技術を身につけていく仕事が多いです。
「どんな製品を扱うか」「体力や夜勤の有無」「土日休み希望」など、自身の希望する働き方をよく整理しておきましょう。
ものづくりの仕事の求人が多い転職サイトを使う
ものづくりの仕事は、業界特化型の転職サイトに求人が多く集まっています。
勤務地、職種、雇用形態、待遇など希望条件で絞り込めて、未経験歓迎や研修ありの案件も多く見つかるのでおすすめです。
日総工産<工場求人ナビ>では、未経験からでも挑戦できるものづくりのお仕事を多数紹介しています。気になる方は、以下のリンクから求人をチェックしてみましょう。
また、自動車メーカーで働いているスタッフのインタビューも掲載しています。ものづくりの仕事に興味がある方は、あわせてご覧ください。
まとめ
ものづくりの仕事は伝統工芸からIT技術まで幅広くあります。需要が高く将来性が安定しているのに加えて、仕事の成果が形として残るのも魅力です。
未経験でも、未経験歓迎の求人を狙ったり、ものづくりに関する求人が多いサイトを活用することで転職は可能です。
これらのサイトをチェックしつつ、まずは実際にどんな働き方をしたいか、イメージを膨らませてみましょう。
